UNISONIC / LIGHT OF DAWN

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マイケル・キスクに未だHELLOWEEN、いや、「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」を求めるファンであれば、思わせぶりなイントロ#1から、「これぞ!」のメロディック・パワー・メタルが展開される#2で快哉を叫ぶのではないか。

先行シングル#4「For The Kingdom」の時点で「前作よりメタリックになりそうだ」という予感はあったが、まさかここまでモロにメロディック・パワー・メタルな楽曲をやってくれるとは、嬉しい誤算。

やっぱりマイケル・キスクの声には明るく伸びやかなメロディック・パワー・メタルが良く合っている。例え本人にとってそれが必ずしも「本当にやりたいこと」ではなかったとしても。

今回、スケジュールが合わなかったためにカイ・ハンセン(G:GAMMA RAY)はソングライティングに関わっていないが、デニス・ワード(B:PINK CREAM 69)がHELLOWEENの「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」やAVANATASIAでマイケル・キスクが参加した楽曲を「リサーチ」して「研究」したというだけあって、前作より格段にメロディック・パワー・メタル・ファンの琴線に触れる作風になっている。

ソングライティングには関わっていないとはいえ、ギターのフレーズやバッキングの随所にカイ・ハンセンのインプットと思われる要素も感じ取れるのも美味しい。

とはいえアルバム全体で見るとメロディック・パワー・メタルの類型から外れた楽曲も多くそういう意味では前作を踏襲するバラエティに富んだHR/HM作品だが、前作を「中途半端」と感じた向きも、本作については素直にメロディック・メタルの秀作と認められるのではないか。

そもそも「KEEPER OF THE SEVEN KEYS」にしてからが、必ずしもメロディック・パワー・メタル然とした楽曲ばかりだったわけではないのだから。【86点】

◆本作収録「For The Kingdom」のリリック・ビデオ


◆本作収録「Exceptional」のPV



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コメント

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単なる予想でしかないんですが、Exceptionalのギターソロ終わった後にある印象的なギターリフ(具体的には3:18の辺り)はカイハンセンの作った物ではないかと思います(笑)

やはり大半のファンは、UNISONICに「Keeper~」時代を求めているのでしょうか。
HELLOWEENは大好きだけど、「私の愛するバンド・ベスト10」に
入るまでではない(^^;)私は、マイケル・キスクが伸び伸びと歌う
メロディアス・ハード路線がとても好きです。
そういうことならPLACE VENDOMでもやっていますが、
あちらではライヴなどはやってくれそうにないので・・・。
もちろん"Your Time Has Come"のようなパワー・メタルも同様に素晴らしいです。ただ、もうアルバムが2作あって、ヴァラエティに富んだいい曲を十分に持っている彼らには、今後のライヴではHELLOWEENの曲をハイライトにするような構成にはしてほしくないです。

UNI

個人的にはそこまでメロパワにこだわらなくなったので、意外と冷静ですよ。
HELLOWEEN大好き!な人は高評価しまくりでしょうね(笑)。
こうくると次作はどうなるんだろう?と、怪しい予感さえします。

まとめてお返事

>エメッソンさん
私も全く同じように感じました(笑)。あれは明らかに「カイ節」ですよね。
そして、アレが楽曲を魅力的にしていると思います。


>JAVANさん
まあ、あの時期のHELLOWEENに思い入れを持っている人は多いですからね…。
楽曲のストックも増えたので、メインのセットリストはUNISONICのオリジナルになると思いますが、きっとアンコールは「HELLOWEENクラシック」でしょうね。

まあ、アンコールはあくまでオマケで、ハイライトではないですから、その辺は大目に見てあげてください(笑)。


>ストラディキャスターさん
たしかに次のアルバムはなかなか難しいですね。
これ以上パワー・メタル化することをマイケルが良しとするのか? 今回くらいのギリギリのバランスを上手く保つことができるか、見ものですね。

ボーナストラックはマイケル作だそうですが、やっぱりメタリックな曲を書くのは興味がないのでしょうか?
また、SAVAGE(HELLOWEEN)みたいな曲書いてくれると嬉しいのですが。

>名も無きメタラーさん

まあ、これまでの発言から考えると、演るのはともかく、メタルを作ることには興味がなさそうですね。
今となっては「Savage」は「若気の至り」なんじゃないでしょうか(笑)。

今でも、これだけ話題になるのも凄いですね。今はジャーマンメタルだからといって、必ずしも売れる時代ではないですからね。80年代末期にハロウィンが売れ始めてから、日本のレコード会社は、ジャーマンメタルのバンドでかなり稼ぎましたからね。ジャーマンメタルの人気の絶頂期は90年代ですかね。それが何故売れなくなったか。いいアルバムを創って、それが売れても、いざ、来日させると、ライヴの内容がアマツュアレベルのバンドが、かなりいた事も関係していると思います。ライヴでの実践不足のバンドが多かったのも事実ですね。それだけに、レコード会社もこのバンドに対する期待も大きいでしょう。ジャーマンメタルというと、和田誠さんを思い出しますね。この人のジャーマンメタルに対する思い入れは凄かったですね。

一部訂正します。アマチュアレベルのバンドが多かった、と訂正します。

>ランディさん

私の会社にかつてビクターの演歌部門にいた人がいましたが、その演歌部門の人でさえ「ジャーマンメタルはえらい儲かった」と言っていました。

当時の欧州は今と違ってライブをやれるハコやフェス自体が少なかったので、アメリカのバンドに比べるとライブ・パフォーマンスは未熟なケースが多かったようですね。

ただ、ジャーマン・メタルの人気が90年代前半を頂点に下降したのは、単純に多くのバンドのアルバムで(メロディック・パワー・メタルとしての)クオリティが下がったのと、レコード会社の青田買いでクオリティの低いバンドのリリースが増えて玉石混交が進んだからではないかと思います。