GYZE / FASCINATIING VIOLENCE

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いや~、久々に来ましたね、ガツンと来るのが。近年は日本のバンドも本当にレベルが上がって、魅力的なバンドが増えたなーと思っていましたがこれは10年に1度クラスの大器だと思いますよ。

本作を最初に聴いたときにはかつて15年ほど前にCHILDREN OF BODOMの音を初めて聴いたときの衝撃をまざまざと思い出させられましたし、音楽性こそ違えど、約10年前、GALNERYUSのデビュー時に抱いた、「彼らが日本のメタルを変えるかもしれない」という願望とも呼ぶべき期待感を今再び強く感じています。

本作は昨年の6月にDISARMONIA MUNDIのエットレ・リゴッティ(本作のプロデューサー&レコーディング・エンジニアでもある)が主宰する「Coroner Records」からリリースされており、逆輸入の形で日本でも輸入盤店やAmazon のようなWebストアで好評を博していました。

私も当時評判を聴いてネットでチェックし、「なかなかいいじゃん」と思っていたものの、基本的に「日本盤主義者」である私は「このクオリティならそのうちどこかが出すだろ」と高を括っていたら思いのほか時間がかかり、今年の9月になってようやくビクター・エンタテインメントから日本盤が出ました(日本盤ボーナス・トラック2曲のクオリティも高かったので、待った甲斐はありました)。

そしてCDを家のオーディオで聴いてみたら、「なかなかいい、どころじゃねえ! こりゃ凄い!」と仰天した次第です。

初期CHILDREN OF BODOMから派手なKeyを抜いて、代わりにメロディックなリード・ギターのメロディを大幅増量したようなそのスタイルは、本人たちが今月の『BURRN!』誌のインタビューで語っている通り今はなきSERPENTのサウンドを彷彿させる。

終始メロメロな泣きメロが鳴りまくっていながらも、線の細さを感じさせない所は、ファースト・アルバムにして既にSERPENTを超えているとさえ思います。

基本的にはオーセンティックなメロディック・デス・メタルでありつつも、リフ・ワークやバッキングに、自然な形でモダンなテイストが入ってくる所が「新世代」という感じで、その辺もセンスの良さが光ります。

時折挟まれるノーマル・ヴォイスのパートにV系っぽいナヨナヨ感があるのは好みが分かれる所かもしれませんが、個人的には嫌いじゃないです(というかむしろ好き)。V系っぽさは国際的に見たときはむしろセールスポイントになるんじゃないですかね。

エットレのプロデュースはドハマリで、申し分のないクオリティのサウンドながら、彼の場合どんなバンドでも「エットレの音」にしてしまうので、そこでちょっと個性を削がれている可能性があるのは痛し痒し、かな。

メンバー全員ルックスがいいのもポイント高いですね。『BURRN!』誌のインタビューを読むと、どうやら身も蓋もない言い方をするなら「ブサイクお断り」みたいですが、本気で成功する気ならそれくらいのこだわりはあって然るべきだと思います。

いやマジでオリコン1位、『ミュージック・ステーション』出演を狙っていただきたい逸材です。そんなことになったらバンド名の元ネタになったという地元札幌にあるというRyojiとSyujiの父親が経営する美容室にファンが押し寄せて大変なことになると思いますが(笑)。

ちなみにバンド名の読み方は当初「ゲイズ」だと思っていたら「ギゼ」だそうで。【87点】

◆本作収録「Desire」のPV


◆2013年6月のライブ映像

ギター・ソロ・タイムで弾いているのが「パリは燃えているか」というのも私のストライクゾーンにドンズバでグッと来る。


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コメント

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どういう経緯で購入したかは全く覚えていないのですが

なぜか輸入盤が家にあります。
もちろん良いと思って購入したものなのでしょうが、予備知識は全く無しで聞いていて、なかなか良い作品だなと思っていました。
ただ良くも悪くも現状は良質な楽曲で勝負という感じなので、もうちょっと何か独特の個性があって欲しいというのが個人的な感想です。
おそらくこの先、ルックス的にはさらにビジュアル系寄りの方向性を求められる可能性が高いので、そういった圧力に負けずにバンドの方向性を維持してもらいたいです。
それにしても日本のメタルバンドは、曲は良いものを作っているのは多いのですが、バンドイメージが妙に画一化され過ぎている気がします。
もうちょと幅を持たせてもいいと思うのですが・・・・・。

どこかで「メロディック・デス・メタルを一番うまくやれるのは日本人だ」という記事を見たのですが、このバンドやThousand Eyesを聴いていると、「確かにそうかも」と思ってしまいますね。

ライブ動画を見ていると「映像の世紀」が観たくなりますね。(笑)

ThousandEyes同様世界に誇るメロデスバンドですね。

先日彼らのライブに参戦しましたが演奏も流石でした。
特にRyoji(Gt&Vo)の存在感は圧倒的。
「日本のアレキシ・ライホ」というのもあながち的外れではないと感じました。

近々2ndがリリースされるそうですがそちらも期待大ですね。

PV信じて買ってみまーす
しかし良くこういったバンドも研究されてますねぇ
購入の際に参考にしてる事や物って何かおありですか?

まとめてお返事

>ありおっちさん
なぜ買ったかわからないCDがあるというのは相当な枚数を買っているということですね(笑)。
たしかにまだ強い個性はないですが、デビュー・アルバムでこのクオリティなら上々でしょう。

日本のバンドのイメージが画一的というのは、おっしゃることはなんとなくわかりますが、フィンランドにせよドイツにせよイタリアにせよ、「お国柄」みたいなものはやはり感じるだけに、それが日本のバンドのカラーというものなのではないでしょうか。


>名も無きメタラーさん
一番うまくできるかどうかはわかりませんが、メロディック・デスという音楽を一番早く評価したのは多分日本人ですし、実際なかなか良いバンドも多いですし、日本人に親和性のある音楽なんでしょうね。

「映像の世紀」は音楽も含め、秀逸なドキュメンタリーでした。


>fantaさん
個人的にはRyojiは女性的な美形なので、アレキシよりはNOTHER時代のペトリ・リンドロスの方が個人的なイメージは近いですね(笑)。

2ndが程なく発売されるとのことで、楽しみです。


>Rioさん
PVの曲が気に入ったのであれば、きっと満足できると思います。

購入の際に参考にしているのは基本的にBURRN!ですね(笑)。
あとはBLABBERMOUTHとか、YouTubeのリコメンドとか、ネット上の情報でもピンと来たものはチェックしてます。
長年聴いてきた成果か、「自分好みの雰囲気」みたいなものには敏感になりましたね。

一曲目のイントロで心を鷲掴みされ去年購入しました。全体的にギターメロ鳴りまくりでモロ私の好みです。
アレキシばりにリード弾きながら歌い、ソロもきっちりこなし、さらにはイケメン。こりゃ人気でますね。

個人的に日本のメロデスバンドは長続きしないイメージがあるので、そうならないように祈ってます。

>C.O.Biwakoさん

1曲目のイントロ、心を鷲掴みにしてきますよね。
もうこれだけで傑作であることが確信できるイントロです。

なかなか今の日本でメロデス(に限りませんが)バンドを続けていくというのは現実的な生活を考えるとなかなか難しいことだと思いますが、これだけの才能の持ち主ですから、ぜひ長く活躍してほしいですね。

お久しぶりです。

以前とあるバンドのローディをしていてローディの日にこのバンドのギタリストさんのソロでの演奏を見かけたのですが、かなり巧かった
です。インディーズのライブ自体あまり見たことがない僕が言うのもなんですが。

あとそのライブの際に言ってたのですがストリートでインストライブもやってるみたいですよ。

そういえばadoreさんはガルネリの新作は購入されましたか?

>shuさん

ローディの経験があるのですか。なかなか貴重な体験ですね。
このバンドのギターは上手いですね。しかも歌いながらですしね。

GALNERYUSの新作はもちろん買いました。

くどすぎないクサメロは流石と思いましたが、どうもリフが弱いような……

メロディの美しさにもっとフックのあるリフが加わればすごいバンドになるんじゃないかなと思いました。

メロデス

これいいですね。
まだ購入してませんが、後でじっくりチェックしておきます。

日本も良いバンドが増えましたよね(ジャパメタは基本的にほとんど聴かない派だけど)。
GALNERYUSも海外に旅立つことになったので、ジャパメタのバンドはここで一気に飛躍して欲しいですよね。

>ムラサメさん

なかなか厳しいですね(笑)。
たしかにもう少し起伏がついて一本調子な印象がなくなれば、さらに凄いバンドになると思います。

まだファースト・アルバムですから、近々発表されるセカンド・アルバムの仕上がりに注目ですね。

>ストラディキャスターさん

日本のバンドの水準もアメリカ、ドイツ、北欧を別格とすれば、それ以外の地域には遜色ない水準に達していると思いますが、言葉の問題と、なまじ国内市場が大きいだけになかなか海外に目が向かないのが実情なんでしょうね。