ACCEPT来日公演 at EXシアター六本木 2014/11/11

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平日のライブとは毎回時間との闘いである。開演時間の20分前に会社を飛び出し、タクシーを拾って「EXシアター六本木へ!」と告げる。

すると年配の運転手「いーえっくす…? 何ですかそれ?」などと抜かす。ざっくり六本木ヒルズのはす向かいであると指示すると、よりによっていかにも一番混んでいそうなルートで現地に向かう。これはハズレのタクシーだ。

おかげさまで5分前くらいには着いているはずが、ギリギリの到着に。ここは地下3階まで下りないといけないから、着いてからまた時間がかかるのが難点。

フロアに入ると、ちょうど1曲目、「Stampede」が始まったところ。メンバーが出てくる、期待感が一番盛り上がる瞬間を見られなかったのは残念だが仕方ない。

予想していたより人は入っており、人ごみの中をすり抜けて中央後方に陣取る。サビでは「Stampede!!」の合唱が起こる。曲名である単語を叫べばいい、というのは一番叫びやすくていいですね。これが四語以上になると急激にハードルが上がり、場内の合唱に勢いがなくなる気がします(笑)。

4曲ほど再結成後の曲がプレイされた後、「Losers And Winners」、「London Leatherboys」、「Starlight」とクラシックがプレイされる。再結成後の楽曲と比べて何ら古さを感じない、今なお充分通用するアグレッションとフックを備えている。

ただ、「Starlight」は大好きな曲なのだが、かつてLOUD PARK 10で聴いた時と同様オリジナルのヒステリックな歌唱は全く再現できておらず、唯一マーク・トーニロに不満を感じる曲になってしまっている(もっとも、ウド・ダークシュナイダーがこの曲をライブでアルバム通りに歌っていたのかどうかは知らないのですが…)。

まあ、とはいえあのスリリングな中間部のブレイクからツイン・リードの流れを聴いてしまうと、そんな不満なんて吹っ飛んでしまうんですけどね。

音は前回のステラボールの時のほうが良かったような気がするが、それでもACCEPT独特の鋼鉄サウンドは充分に素晴らしく、ザクザクと刻まれるリフの響きだけで恍惚としてしまいそうである。

ウルフ・ホフマンのギター・ソロは相変わらず官能的なトーンでもってメタルヘッズたちの琴線にグイグイと触れてくる。ハーマン・フランクは時折前に出てウルフとツイン・リードを奏で、時にソロも弾くものの、なんとなく「サイド・ギタリスト」という感じで一歩引いている印象。

ツイン・ギターの片割れであるハーマンがややおとなしい分、ステージをウルフの独壇場にさせじと動き回って存在感を放っているのがピーター・バルテス(B)。未だに80年代風の長髪をキープしているこの人は「これぞメタル・ベーシスト」というカッコよさがある。

ACCEPT復活の立役者、マーク・トーニロは、大阪・名古屋からの三連戦の最終日であることもあってか、心なしか疲れが見えていたが、相変わらずの男臭い佇まいでカッコよかった。正直ステージ上の存在感はウルフやピーターに及ばず、フロントマンとしての存在感が抜群、というわけではありませんでしたが、そこは「新入り」として遠慮している部分もあるのかもしれません。

中盤の「Shadow Soldiers」から「From The Ashes We Rise」のあたりで個人的には若干ショウのテンションが落ちるのを感じたものの、「Restless And Wild」で一気に盛り返し、再び盛り上がっていく。

「Restless And Wild」のような、メイン・ヴォーカルと掛け合いでの男声コーラス・パートがある曲はやっぱりライブで映えますね。男声コーラス・パートはそんなに高くないのでオーディエンスとしても歌い(叫び?)やすいですし。

「Princess Of The Dawn」はひたすらシンプルなリズム・パターンに乗せてシンプルなリフが刻まれる、聴きようによっては単調な曲なのになぜこんなに高揚していくのか。マジックを感じる曲である。

フックの効いたメロディが魅力的な新作からの「Dark Side Of My Heart」、そしてこれまたサビで曲名を叫びたくなる「Pandemic」を聴くと、再結成後の彼らが80年代の全盛期に匹敵する楽曲を生み出し続けていることをあらためて痛感させられる。カッコいい。モダンな要素なんて皆無に等しいのによくこれだけシンプルでカッコいいリフを作れるものだと感心しきりである。同じことをやっていて複雑化させずにクオリティを保つって凄いと思います。

しかしやはり一番会場がヒートアップするのは「Fast As A Shark」である。イントロの東プロイセン民謡『銅貨1枚、銀貨1枚』の「Heidi, heido, heida」から大合唱でしたが、マークの絶叫シャウトから疾走するツーバスに乗せてあの凶暴極まりないリフが刻まれると、もはや噴出するアドレナリンを抑えきれず、ヘッドバンギングに没頭せざるを得ません。

演奏を終えた彼らは「Good Night!」とステージを去ったものの、これだけアドレナリンを出させられてすんなり終われるはずがない。すぐさま「ACCEPTコール」が巻き起こってアンコールを求める。

そう、彼らにはまだ「Metal Heart」と「Balls To The Wall」が残っている。これらの曲をプレイせずしてACCEPTのライブは終われない。しかしこれだけキラー・チューンを持っているバンドは本当に強いな。

個人的に「エリーゼのために」(「Metal Heart」のギター・ソロ)を歌わされることについては未だに恥ずかしさを感じるのですが(苦笑)、「Balls To The Wall」で「God Bless Ya!」と「Hey!」を叫び、サビを叫んで、中間部の「オーオ、オーオオ、オーオオオー」を歌うと物凄い一体感が生まれるんですよね。

相変わらず満足度の高いライブでした。真面目な話、ヘヴィ・メタルのライブでここまで高い満足感を与えてくれるのはIRON MAIDENと彼らだけだと思います。

今の所彼らに衰えは見られませんが、彼らも決して若くはないだけに今後さらにパワフルになっていくとは想像し難く、メタル・ファンにもかかわらず未だ彼らのライブを体験したことがない、という不幸な方はぜひ次回の来日公演に足を運ぶことをオススメいたします。

しかし11月11日という「メタルの日」にACCEPTのライブが観られるというのは素晴らしいことですね。ポッキーの日? 何ですかそれは?

なお、このライブの後、管理人は転職する会社の同僚(というか後輩)の送別会に向かい、テキーラ一気で撃沈した模様。

◆本日のセットリスト

01. Stampede
02. Stalingrad
03. Hellfire
04. 200 Years
05. Losers and Winners
06. London Leatherboys
07. Starlight
08. Dying Breed
09. Final Journey
10. Shadow Soldiers
11. From the Ashes We Rise
12. Restless and Wild
13. Ahead of the Pack
14. No Shelter
15. Princess of the Dawn
16. Dark Side of My Heart
17. Pandemic
18. Fast as a Shark

アンコール:
19. Metal Heart
20. Teutonic Terror
21. Balls to the Wall

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コメント

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メッタルハァー!!

忙しそうな中、参戦お疲れ様でした(笑)

いやー、相変わらずAcceptは素晴らしいですね!
アンコールも含め120分間、密度の濃いパフォーマンスにひたすら感謝感激です。

管理人さんが特に触れてはいないアンコールのTeutonic Terrorですが、
自分は1・2を争うぐらい好きな曲なので、毎回やってくれているのが嬉しいです。

いい意味で今の状態のまま、長く活躍してほしいですね。

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ラウパーとかでも実際に参加した方が何倍も楽しいのは分かってますが、レポありがとうございます。フェスとかならともかく1バンドのために遠征はなかなか決断できませんでした…。しかも今月のガルネリのライブに参戦したのでサイフと相談し、断念しました。

書いてる途中でデジャヴ…と思って、過去記事を辿ってみたら、前回のACCEPTのライブレポのコメント欄にも、「ガルネリに参戦したから行けなかった」と僕がコメントしてました(笑)この2年でガルネリ>ACCEPTという優劣は変わらなかったようです(笑)

2年前にも書いてますが、「Teutonic Terror」は僕も好きです。ただ、これを挟んでる2曲が名曲過ぎるので劣って聴こえちゃいそうです。「Metal Heart」と「Balls To The Wall」どちらもミドルテンポの曲なので、この位置には前作の1曲目みたいな疾走曲が入った方が良いのかな?と。

>kimさん

密度の濃い120分間でしたねー。
「Teutonic Terror」、バンド的には再結成後の代表曲と位置付けているみたいですね。

最初はそれほどでもありませんでしたが、私も聴いているうちに好きになってきました。

彼らには末長く「メタルの何たるか」を体現し続けてもらいたいと思います。

そしてご指摘ありがとうございました。修正しておきました。

>B!13さん

たしかに泊まりでしか来れないエリアの人にはおいそれと「観るべき」とは言いにくいですねー。

ACCEPTの来日公演は前回も11月だったので、妙に規則正しいですね(笑)。GALNERYUSと活動サイクルがある意味シンクロしているのかもしれません(笑)。

「Teutonic Terror」、人気ですね。あのアルバムの曲なら個人的には「Rolling Thunder」や「Pandemic」の方が個人的には好きですが、やはりバンドがわざわざアンコールに持ってくるだけある求心力があるんですね。

お疲れ様でした

初めてコメントします。以前より楽しく閲覧させて頂いております。
私もACCEPT行って来ました。流石の安定感、毎度の定番曲での大合唱、楽しかったです。隣に居た仁王さんが、Balls to the Wallで叫び出し、それが面白くて嬉しくてでした。まだまだ次を期待たいです。

>rinさん

はじめまして。
彼らのライブにおける安定感というか、裏切りのなさは凄いですよね。
「Balls To The Wall」で動き出すとは、始動の遅い方ですね(笑)。

いつも楽しく拝見しています。
私も会社終わりで駆け付けたクチです。
初めての会場でやっと入り口を見つけたと思ったらそこからフロアまでが長いのなんの!
管理人さんの焦りが自分のことのように感じました。
ライブは最高の盛り上がりでしたね!
このバンドのアルバムやライブパフォーマンスにこの充実が続くことを祈ってやみません。

僕は今月ACCEPTも見て
DGMも見たので今年はお腹いっぱいです。
来年1月川崎で会いましょう。

>へべれけさん

私は「着いてからが結構長い」ことを知っていたので、タクシーの中でやきもきしていました(笑)。

ライブは期待通り最高でしたね。
彼らには末長くこのコンディションを維持してもらいたいものです。

>名も無きメタラーさん

ワオ、DGMご覧になったんですか、羨ましい。
かなり良かったみたいですね。

川崎、きっとどれかの日には行くことでしょう。

11/11、実は誕生日でして、誕生日にTHEメタルといった感じのACCEPTを観れるなんて最高じゃないか!と数ヶ月前から思っていたんですが、いろいろあって断念しました(^_^;
次なる機会があれば今度は逃したくないです。

というか11/11ってメタルの日なんですね!(゜ロ゜)
以前そういう記念日を自分の誕生日で調べたときには出てこなかったような…。
ちょっと嬉しい情報をありがとうございます<(_ _)>

>馨さん

遅ればせながらお誕生日おめでとうございます
メタルの申し子ですね(笑)。

まあ、本当の誕生日であれば、ライブを観るより、祝ってくれる人と過ごすのが良いのではないでしょうか。
まあ、一生に一回くらいはライブを観るのもいいかもしれませんが(笑)。

11月11日がメタルの日であることは、両手でメロイック・サインを作って目の前にかざしてみれば一目瞭然です。
6月66日というのがあれば、そちらがメタルの日に相応しかったかもしれませんけどね(笑)。

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>amariftさん

ご指摘ありがとうございます。
修正しておきました。