WORK OF ART / FLAMEWORK

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もはや当代随一の北欧AOR系メロディアス・ハードをクリエイトするバンドと言っても過言ではないであろうWORK OF ARTの3年ぶりのサード・アルバム。

#1「Time To Let Go」のイントロのKeyサウンドで胸の高鳴りを抑えられないが、アップテンポかつ印象的なコーラス・ワークが映えるそのサウンドは、アルバムのオープニングを飾るに相応しい躍動感がある。

その後も適度なエッジを備えた、爽快感と哀愁を程よく含んだ良質な楽曲が並び、ラーズ・サフスンドの絶品の歌唱もあって、聴いていて心地良いことこの上ない。

メロディアス・ハードというのは往々にして野暮ったさと紙一重になりがちだが、このバンドは北欧出身というのが信じられないほど洗練されたセンスを誇っており、北欧のメロディアス・ハードにありがちな垢抜けなさは皆無で、普通に街角のBGMとして流れていても違和感のない都会的なムードを放っているのが素晴らしい。

それでいて単なるBGMにはならないプログレッシヴな要素やテクニカルな演奏も随所にちりばめられていて、ちゃんと聴けば聴き応えも充分にあるのがWOAの美味しい所。

とはいえ、その辺の美点はデビュー・アルバムの時点で既に完成されていたバンドであり、本作において別段目立った進歩や変化があるわけではない。もっとも、進歩や変化よりも単純に良質なソングライティングだけが求められるジャンルなので、そのことは問題にならないが。

本作のサウンドの位置付けは、AOR色の強かった1stと、メロディアス・ハード色の強かった2ndのほぼ中間にあり、どちらが好みだった人も楽しめる一方、本作が一番好き、という人が想像しにくいというか、アルバムとしてのキャラが立っていないのは気になる所。

個人的には前作「IN PROGRESS」があまりにも好みにどストライク過ぎたので、前作に比べるとインパクトが弱く感じるというのが本音ですが、それでもこのスーパー・メジャー・クオリティで文句を言ったらバチが当たるというものでしょう。世が世なら全米TOP10入りしても全然おかしくないレベルですよ、この音。

ただ、中心人物であるロバート・サール(G)が、「本作がデビュー作以来の3部作の最終章」と、ラスト・アルバムであるかのようなことを仄めかしているのが気になる所ですが…。【85点】

◆本作収録「Can't Let You Go」のMV


◆本作収録「The Machine」のMV



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コメント

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アーバンですねえ
曲は文句つけることなしです
あとは来日にこぎつけるか、ライヴパフォーマンスが気になるところですが…すでに来日してるのでしょうか?

>人さん

アーバンですよねえ。とはいえ最近の若い人にこういう音が都会的という感覚があるかどうかは自信ないのですが(笑)。

来日はしていません。BURRN!誌に乗っていたFIREFESTのレポートによるとライブも良いらしいのでぜひ観たいんですけどね…。

往年のAOR/産業ロックバンドの前座とかでもいいので、何とか来日にこぎ着けてほしいんですけどね…。