STRATOVARIUS / POLARIS オンライン・リスニング・パーティ(本文)

STRATOVARIUSのニュー・アルバム「POLARIS」をオンライン・リスニング・パーティで試聴した感想を。

ただし、前エントリーに書いたような事情で、1回だけしか聴いていない状態での印象であることをあらかじめご了承ください。

さて全体の感想だが、簡潔に述べるなら、音楽的な中心人物が脱退してしまったことを感じさせない、力強いメロディック・メタル作品である。

脱退したティモ・トルキの後任として加入したギタリストのマティアス・クピアイネンは、やはり技術的にはかなり高度なものを持っており、少なくとも演奏力の面では、パワー・ダウンするどころかむしろ向上していると言っていい。

そして、ティモ・コティペルト(Vo)、イェンス・ヨハンソン(Key)、ヨルグ・マイケル(Dr)といった以前からの個性的なプレイヤーたちが、私たちファンが抱いている「STRATOVARIUSの音」のイメージをしっかりとキープしている。

個人的には、マティアスがかなりソングライティングにも貢献しているという話を聞いていたので、彼のMySpaceから、彼の趣味であると推測されるプログレ・メタル的な色が強くなるのではと想像していた。

そして実際、今回の試聴に先立って公開されていた本作のオープニング・チューン「Deep Unknown」は、ややプログレッシヴな感触のあるスケール感のある楽曲だった。

ただ、今回アルバムを通して聴いてみると、たしかに従来よりプログレ色が強まっているように感じられるものの、全体としてはスピード・チューンからキャッチーな曲、美しいバラード、そして組曲形式の大作までバラエティに富んだ、あくまで従来の「STRATOVARIUS節」を踏襲した作品という印象が強い。

個人的には、彼ららしいキャッチーさが気持ちいい「Higher We Go」を1曲目に持ってきた方がアルバムの「ツカミ」が良くなったのではないかという気がするが、「EPISODE」アルバム収録の名バラード「Forever」を彷彿させる「When Mountains Fall」で幕を閉じる演出は心憎いし、この美しいエンディングのためにあえて4曲目に収録されたと思われる日本盤ボーナス・トラック「Second Sight」さえもキャッチーな佳曲で、捨て曲はない。

とはいえ、かつてティモ・トルキが作曲した楽曲にあった独特の哀感に満ちた叙情性は減少しており、そのことをして物足りなく感じるファンもいるかもしれない。実際、私自身にもそういう気持ちはある。

しかし一方で、本作にみなぎるポジティヴなフィーリングはこれまでの彼らにはなかったもので、クサみが薄れて明るくなったようにも響くこのサウンドは、より幅広いリスナーにアピールする可能性を秘めていると思う。

いずれにせよ、サウンドから感じられるバンドの雰囲気はこれまでになく良さそうだし、前回2007年以来の来日公演に対する期待が俄然高まってきた。仕事が入りませんように。


◆STRATOVARIUS「POLARIS」アルバム情報ページ:
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A016778.html
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