KISS 来日公演 at 東京ドーム 2015.3.3

ももいろクローバーZとのコラボで最近は「スッキリ!」や「ミュージック・ステーション」などTV出演も多い、話題のKISSを観に行ってきました。

平日だったので行けるかどうかわからず、チケットは買わずにいたのですが、たまたまそれほど忙しくない日であり、調べてみると当日券も出ているとのことだったので、開演1時間半前に決断。

と思ったらバタバタとちょっとした雑用が飛び込んできたため、会社を出るのが開演予定時間である19時の10分前くらいになってしまった。普通に電車で行ったら40分くらいかかってしまうので、迷わずタクシー。

1曲目が名曲「Detroit Rock City」なのはわかっていたので、それを聞き逃してしまうとチケット代を20%くらい損したような気分になりそうだ…と思っていたが、20分くらい遅れたものの、幸いまだショウは始まっていない。

私が係員に案内されて、二階席の一番後ろというS席の料金を支払うのもバカバカしくなるようなクソ席に着いて間もなく、場内SEがLED ZEPPELINの「Rock And Roll」を鳴らし、ライブの幕開けが近いことを告げる。タクシーで来てよかった。

会場は当日券が出ているくらいなので大入りという感じではないが、アリーナはもちろん満員で、1階席もぼちぼち埋まっており、平日としてはまずまずか。

パッと見スーツを着たサラリーマン風のオッサンと、ももクロのパーカーなどを着たモノノフの皆さんが混在している。会場を見渡すと、アリーナ前方はそうでもないが、かなりの数のサイリウムが見受けられ、ももクロファンの多さを感じさせられた。

照明が落ち、ステージに向かうメンバーの姿がステージ両脇の大型モニターに映し出されて歓声が上がる。お約束のアナウンス「You Wanted the Best!? You Got the Best! The Hottest Band in the World, KISS!!」に導かれてスタートしたオープニング・ナンバーはもちろん「Detroit Rock City」で、いきなりパイロの火もバンバン上がって大盛り上がりである。

続く2曲目は「Creatures of the Night」で、彼らが80年代に入ってヘヴィ・メタル的なアプローチを取り始めた時期の(彼らにしては)メタリックな曲。

実は私が初めてちゃんと聴いたKISSの曲がこれなので(高校時代に伊藤政則氏のラジオで…/笑)、個人的には思い出深い、好きな曲なのですが、やはりキャリアの中ではそれほど有名な曲というわけでもないので「Detroit Rock City」ほどは盛り上がっていなかったような。

続く3曲目は「Psycho Circus」。これも私がHR/HMを熱心に聴くようになって初めてリリースされた彼らのアルバムのタイトル曲で、リリース当時アルバイトしていたCD屋でもBGMで流していたりしたので思い出深い曲である。

「1974年のクラシックだ」という紹介でプレイされたのはジーン・シモンズ(B)が歌う「Parasite」。「初期のKISSはロックン・ロール・バンドであってHR/HMではない」なんて意見を聞いたことがあるが、こういうヘヴィなリフがリードする曲を聴けば、それが誤りであることがわかる。

ライブでは定番の「Shout It Out Loud」から、「War Machine」へ。曲を始める前にポール・スタンレー(Vo,G)が「1982年の『CREATURES OF THE NIGHT』アルバムの曲だ。このアルバムを知ってるか?」という問いかけに会場中から「Yeah!」という威勢のいい返事が返ってきたが、ホントですかね?

「War Machine」のエンディングでジーン・シモンズが火吹きを披露。ドーム2階席後方という遠方から見てもちゃんと視認できる見事な火が噴き上がってました。

適度にオーディエンスとのコミュニケーションを取りつつ「Do You Love Me」から「Deuce」とプレイし、「2012年に発表した『MONSTER』の曲だが、これもクラシックになるだろう」と「Hell Or Hallelujah」をプレイ。たしかに非常に「らしい」曲である。

「Hell Or Hallelujah」のエンディングではちょっとしたトミー・セイヤー(G)のソロ・タイムが設けられ、エース・フレーリーから受け継いだ「ギターからの花火」も披露した。

『CREATURES OF THE NIGHT』アルバムからの3曲目の選曲となる「I Love It Loud」から「Lick It Up」がプレイされた後、ジーン・シモンズのソロ・タイムとなり、血糊を吐いて見せる。これは正直大型モニターが無かったらよくわからなかったことでしょう(苦笑)。

そこからジーン・シモンズが立っている場所が一気にステージ最上部まで持ち上がり、「Gods Of Thunder」をプレイ。結構高いので、ジーン・シモンズが高所恐怖症でないことは間違いない。どうでもいいですが、血糊を吐いたあと口をゆすがなくて気持ち悪くないんでしょうか?

その後、ポール・スタンレーが「初めてラジオで聴いた日本の曲だ。アメリカでNo.1になった凄い曲だ」と言って、坂本九の「上を向いて歩こう」をワンコーラス歌って喝采を浴びる。必ずしもオリジナル通りの歌い回しではないが、日本語の発音自体はかなりいい。前回の来日公演でもやっていたようですね。

そして「日本で一番ヒットした曲だ」とアナウンスして、多分日本人の感覚では一番ポップなディスコ・チューン「I Was Made For Lovin’ You」がプレイされる。

その後ポールがワイヤーで空中を移動。アリーナ後方に設けられたお立ち台的な場所から名曲「Love Gun」をプレイ。この辺が本日のハイライト、って感じでしたね。見事なクライマックスの演出です。

そしてその場所のまま「Black Diamond」のイントロ(Xの「紅」のインスピレーションの素になったと思われるあのパート)をプレイし、エリック・シンガー(Dr)が歌い出すと、再びワイヤーでステージに戻る。頭上をポールが移動していったアリーナ前方の人たち、怖くないのでしょうか。

「Black Diamond」終了後、オーディエンスをバックに記念写真を撮影。「まだ帰らないでくれよ」と言い残し、いったんステージを去る。

するとほどなく、ステージのモニターにKISSのロゴと、ももいろクローバーZのロゴが交互に映し出される。このタイミングで一気にアリーナ前方も含め、サイリウムの数が増える。KISSのライブの間は自重していた方々が解き放ったのですね。

そしてアンコールにてKISSとももクロが登場、コラボ・シングル「夢の浮世に咲いてみな」がプレイされる。和太鼓まで登場し、お祭り感がこの一瞬に炸裂する。正直私の距離だとももクロのお嬢さんたちは小さすぎてどれが誰だか、どこにいるのかよくわからなかったのですが(苦笑)、とりあえず場内のサイリウムがきれいでした。

驚愕したのは、今まで隣で普通にKISSの曲で盛り上がっていた、もうすっかり髪の薄くなったオジサンが、ふと見てみるといつの間にかサイリウムを振り回していたことですね(笑)。

そしてそのまま、ももいろクローバーZのメンバーと一緒に「Rock and Roll All Nite」をプレイして終了。モノノフの皆さん的には2曲というのは物足りなかったのではないかと思われますが、とりあえず帰りの混雑に巻き込まれる前に高速で会場を離脱。クソ席な分、出口には近かったので(苦笑)。

いや~、実は何気にKISSのライブは初体験だったのですが、やっぱり噂通り楽しいですね。これぞエンターテインメント、って感じのロック・ショウでした。

私がこれまでに観た中で一番エンターテインメント性の高いロックのライブというのは聖飢魔IIのものですが(マドンナとか、そういう大物ポップ・アーティストのコンサートは除く)、あれが完全にKISSがお手本であるのは明らかでした。

KISSの楽曲というのは個人的な趣味からするといささか大味でシンプル過ぎるのですが、ライブだとこういう曲のほうがわかりやすくていいような気がします。サウンドも東京ドームの、しかも後方のクソ席にしては悪くなかったのは、楽曲自体のシンプルさが良い方向に働いたのかもしれません。

選曲も、KISS初心者であるももクロファンが多いことを想定したのか、非常にバランスの良いベスト選曲で、私のようなライト・ファンには好都合でしたね。生粋のKISSアーミーな人にはマニアックな要素が薄くて物足りなかったのかもしれませんが。

何より驚いたのは、もうとっくに還暦を過ぎているはずのポールとジーンの健在ぶりで、思わず口パクなんじゃないかと疑ってしまうほど声もよく出てましたし、ステージ上でのポールのアクションは未だにセクシーでした。まさか還暦の老人にセクシーなんて形容詞を使う日が来るとは思っていませんでしたよ…。

適宜日本語も交えたMCのタイミングや長さなども絶妙で、そのオーディエンスとのコミュニケーション能力はまさにプロフェッショナル・エンターテイナー。掛け合いなどでも日本人に難しいことをやらせない所も「わかってる」。

正直な所、彼らのライブは私の周りでもHR/HMファンとは異なる人がたくさん観に行っていて、逆に天邪鬼な気持ちで今まで観るのを避けていたような感じなのですが、やっぱり観ておいてよかったです、KISS。最高でした。

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入場時にもらったお面をつけて自撮り。後ろで瞬いているカラフルな光はモノノフさんたちのサイリウムです。

※本日のセットリスト

01. Detroit Rock City
02. Creatures of the Night
03. Psycho Circus
04. Parasite
05. Shout It Out Loud
06. War Machine
07. Do You Love Me
08. Deuce
09. Hell or Hallelujah
10. I Love It Loud
11. Lick It Up
12. God of Thunder
13. I Was Made for Lovin' You
14. Love Gun
15. Black Diamond

※アンコール(with ももいろクローバーZ):
16. 夢の浮世に咲いてみな
17. Rock and Roll All Nite

◆「夢の浮世に咲いてみな」MV

曲も映像も個人的には割と好きですが、BABYMETALみたいなガイジン受けはしない気がします。
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コメント

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行きました!

こんにちは。

私も参戦してまいりました!

昨日のライブで、KISSアーミーで、モノノフさんになる人多いのではないでしょうか。
楽しかったですね。ももクロのおかげであれくらいの人が集まったのではないでしょうか。

BABYMETALでコラボもないかなあ。
観てみたいです。

Geneの血糊の時に、大画面ででっかく映ってましたが、1977に初めて観た時に
画面なかったよなあ、覚えてないけど見えてなかったんだろうなあと一人考えてました(笑)。

ラブガンの時にPaulが近くを通りました!
落ちたら支えるつもりで(笑)。

すごいですよね、あの年で。ある意味励まされると言うか(^^)。

自分はShout it loudでファンになったのですが
Parasiteの演奏は嬉しかったです。やっぱカッコイイなーー!と再確認しました。
Creatures...はサボッて聴いてなかったので手をあげませんでした(笑)。

お面はGeneでした。

adoreさんもクソ席?とおっしゃりつつ、楽しまれたようで良かったです!

今日はKISSクラシック聴いています。でもThe monsterも大好きです。




お面はトミー・セイヤーでした

まさかのKISS!。行かれたんですね。

私もアリーナ席で参加しました。コラボがきっかけになり、初めてKISSのライブを観ました。やっぱり、HR/HMファンなら一度は観ておいて損は無いですね。ザ・ライブバンドって感じでした。もう伝統芸能の粋ですよね。

私の席はアリーナ前方でも一番端っこ(笑)で、音が割れまくっていたので、結構聞き取るのに苦労しました。ポールの声はよく出ていたそうですが、ギターに潰されて良く聞こえませんでした(苦笑) 逆にジーンの声はよく聞こえました。

いやぁ、メタラー兼モノノフでよかったです(笑) たしかに少し物足りなかったのはありますが、こんな機会そうそう無いので満足してます。一般メタラーにとってもペンライトの海を見るのは貴重な体験でしょう。

adoreさん、いらっしゃったんですね~!楽しまれたようで、長年のKISSファンとしては、スゴく嬉しいです!
KISSの魅力は、何と言ってもライブ。
1曲毎に何かが起き、サーカスor遊園地のような、理屈抜きに楽しめるライブですよね~。
ポール63歳、ジーン65歳、二人とも驚異的な若さですが、何があってもおかしくない年齢ですから、彼らが元気なうちに、一度は観ていただいて、本当にヨカッタ…。

ももクロとのコラボ曲のKISSバージョン「SAMURAI SON」は、東京以外で演奏されましたが、すごくライブ映えして、カッコいい曲に仕上がってたのが、嬉しい驚きでした。

私は、今回、どうしても良い席で観たかったので、気合い入れて、ファンクラブに入り、アリーナ前方、真ん中ブロックで観ました。
ももクロは2曲しか参戦しませんでしたが、私の周りにいた、モモノフの皆さんも盛り上がっていて、楽しまれたようでした。
スタンドのサイリウムが、物凄い数でしたね。そこそこの動員数になったのは、ももクロのおかげですね~。
今度は、BABY MATALとのコラボも観てみたい…なんて。

まとめてお返事

>KYさん
1977年と言ったら私が生まれた年なわけですが、もはや伝説の公演じゃないですか。凄いですね。
席はクソでしたが、それでも最高に楽しめるライブでした。

私の隣の人もお面はポールだったので、ひょっとして全員ポールなんじゃないかと思っていましたが、やっぱり違ったんですね(笑)。

私も家に帰って、このブログを書きながらKISSクラシックを聴いていました。


>Mark.Nさん
メタラー兼モノノフの人たちにとって一番美味しい公演でしたね。
ポールの声がよく聴こえなかったというと、ひょっとしたら二階席よりサウンドが悪かったのかもしれません。

彼らがライブでどんなことをやるのかについて映像作品で観て知識はあったのですが、やはり実際に体験すると違いますね。まさに伝統芸能です。


>happychildsさん
わざわざファンクラブに入るとは凄いですね!
KISSのライブはたしかに何の知識もなくても楽しめる、サーカスや遊園地に通じるエンターテインメントなので、ももクロにしか興味がなかった人でも楽しめたでしょうね。

会社にいる、ベテランのロックファンの先輩からは「もう結構おじいちゃんになってるぞ」と言われていたのですが、思いの外若々しくて嬉しい誤算でした。

サイリウムの多さは正直予想外でした。ももクロのファンは熱心ですね。

ももクロとこれだけ大々的にコラボしてしまうと、BABYMETALがコラボすると二番煎じっぽくなってしまうので難しいかもしれません。

タイトル

お久しぶりです。自分もドームに行ってきました。
席は、ポールが飛んでくるサブステージの近くでした。
初めてキッスを観たのは88年の来日公演だったんですが、数えてみたらキッスを観るのは今回のドームで12回目でした。
こんな事は言いたくないんですが、こんなに客が盛り上がっていないキッスのライヴは初めてでした。自分の周りのお客さんが余りにも静かだったので、その様に感じてしまったのかもしれません。ライヴの内容は悪くなかったと思います。ただし、もう無理してドームでやらなくてもいいと思います。今のキッスではドームを満員にするのは無理でしょうし武道館クラスの会場で何回かやれば、それでいいと思います。正直なところ、前回の来日の武道館の方が楽しかったと言うのが正直な感想。それから個人的にはももクロには興味が無いので、あのようなコラボは最後にしてほしいです。勿論、キッスには今後も来日して欲しいと思いますよ。
こう言っては申し訳ないが、2月にさいたまスーパーアリーナで2日間観たモトリーの方が楽しかったと感じたのは正直な感想です。個人的には、あのコラボがマイナスでしたね。

タイトル

個人的にドームのクソ席というと、92年のガンズ・アンド・ローゼスを思い出しますよ。
2階スタンドの後ろの方でステージが本当に観ずらかった事をよく覚えていますよ。
東京ドームは音が悪くて嫌だな、と文句を言いつつ何度もここにライヴを観に来てしまいます。

adoreさんは、デーモン閣下のあのバンドのライヴを観た事があったんですか。
個人的な事ですが、先月、初めて、悪魔が来たりてへヴィメタルのCDを買ったんですよ。
あのアルバムは意外といい曲が収録されているんですね。
0点を付けた酒井氏も、まさか、あそこまで売れるとは思わなかったんでしょうね。

>ランディさん

12回目とはかなりのKISS ARMYですね。
たしかに曲間静かだなーという印象はありましたね。私が2階席だからそう感じたのかとおもいましたが、やはりこれまでより盛り上がらなかったんですね。だとしたら原因はももクロだけが目当ての人たちが相当数いたからなんでしょうね。

おっしゃる通りKISS単独で東京ドームは本来無理なのだろうと思いますので、「とにかく大きな会場で彼らのショウを観たい」というニーズに応えるためのコラボ企画だったということなのではないでしょうか。

東京ドームはコネなしでチケットを取ると大抵クソ席なので、当日券で入ったらこうなるだろうということは覚悟していました(笑)。

聖飢魔IIは解散ミサを含めて3回くらい観ていますね。アルバムもライブも素晴らしいバンドだと思っています。

とはいえデビュー当時にイロモノにしか見えなかったとしてもそれはやむを得ないことだったのではないかという気もします。

おお!KISS行かれてたんですね!
MetalgateでKISSは取り上げられる機会は余り無い(管理人さんの趣味ではない?)ので嬉しい限りです!

これからも不定期更新楽しみにしています。

>名無しのメタラーさん

KISSの最新作もレビューしていますし、別段取り上げないと決めているわけでもないんですけどね。
http://metalgateblog.blog107.fc2.com/blog-entry-768.html

まあ、KISSのようなビッグなアメリカのバンドよりは、マイナーなヨーロッパのバンドを中心に扱っていることは否定しませんが(笑)。