SCORPIONS / RETURN TO FOREVER

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前作発表時に解散を表明したSCORPIONSが、解散ツアーでの反響の大きさと、自分たちの好調さを踏まえて解散を撤回しての復活アルバム。

解散表明後も、そのツアーの模様を収めたライブ作品「LIVE 2011: GET YOU STING & BLACKOUT」、彼らのルーツを辿ったカヴァー・アルバム「COMEBLACK」、そしてMTVアンプラグド史上初の屋外ライブ収録作となった「MTV UNPLUGGED IN ATHENS」と旺盛なリリースを続けていたが、本作はそのとどめとなるバンド結成50周年記念アルバム。

(私が)30代も後半になると、もはや20周年くらいではヒヨッ子扱い、30周年でようやくまあまあベテランかな、という老害になってしまうわけですが(笑)、50周年と言われるともう黙ってひれ伏すしかありません。しかも途中解散とか活動休止とかないですからね、このバンド。

スタジオ・アルバムといっても純粋な新曲だけのアルバムではなく、#1、#2、#5、#8、#11、そしてボーナス・トラックの#13、#15、#16が新曲で(日本のデラックス盤ボーナスの2曲は不明)、あとは80年代半ばから90年代にかけて書かれた楽曲のよう。

とはいえ、アーティストのアルバムに古いマテリアルだけが入っているかどうかなんてリスナーにはわからないことなので、未発表の曲ばかりが入っているという意味では「純粋な新作」と考えても問題ないだろう。

前作「STING IN THE TAIL」に引き続きミカエル・ノード・アンダーセンとマーティン・ハンセンのスウェーデン人チームが手掛けており、作曲の面でも両名が多くの楽曲に関わっている。

とはいえ外部ライターが関わっているのは今に始まったことではないし、結果として良い曲が揃うのであれば何の問題もない。誰が曲を書こうと、クラウスの個性的な美声と、ルドルフのリズム・ギターがあればSCORPIONSらしさは充分に保たれる。

もちろんHR/HMとしてのエッジや勢いについては往年の名盤に及ぶべくもなく、欧州的な要素よりはアメリカナイズされたセンスが目立つが、この年齢でこれだけ活気のある作品を作れるのであればまだまだ引退している場合ではないと考えるのも当然だろう。

過去の曲はどれも当時のアルバムに入っていてもおかしくないくらいのクオリティはあるものの、やはり目玉曲になるほどの名曲というわけでもないので、『BURRN!』誌やオールド・ファンなどが褒めそやすのは、解散を撤回してくれた喜び補正がかかっているのではないかという気もするが、50周年云々をさておいても良作であることは間違いない。

日本盤のみのボーナス・トラック2曲の出来が本編に劣らずいいのも嬉しい。【82点】

◆本作収録「We Built This House」のMV






しかし実際の所、一番気になっているのは本作の出来がどうとかよりも、来日公演が実現するのかどうかということでして。

今月号の『BURRN!』ではもはやLOUD PARKへの出演が確定していると言い切っていましたが、伊藤政則氏のラジオによると「まだ何も決まっていない」とのことですし…。

とはいえそもそもまだLOUD PARK 2015が開催されるということすら正式にアナウンスされていないわけで、むしろそんな状態の時にこんな記事書いちゃっていいの? という気がします。その辺、ちゃんとクリエイティブマンと握れているんですかね? ちゃんと仁義を切っているのか、他人事ながら心配してしまいます。

伊藤政則氏はクリエイティブマンに遠慮して「何も決まっていない」と発言しただけではないかという気もするので、少なくとも水面下での交渉は進んでいて、SCORPIONS側としては受ける気がある、ということではないかと解釈していますが。

でもまあLOUD PARKは何があっても観に行くわけで、むしろSCORPIONSは単独で観たいかも。

SCORPIONS側がアリーナ規模での公演を希望しているという噂なので、LOUD PARKで出演せざるを得ないということかもしれませんが…。

単独だと、東京公演は中野サンプラザあたりになってしまうんですかね?
今の彼ら単独だと武道館はおろか東京国際フォーラムでもソールドアウトは厳しそうですもんね…。

まあ、とにかく祈・来日ということで。よろしくお願いします。

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コメント

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蠍団

同じく来日祈願。
このバンドは永遠に続いて欲しい。

ラウドパーク?

BURRNでラウドパークでの来日を期待させる発言をしてましたね。
マサ伊藤のラジオでは
「一旦、仕切り直し。再度、ラウドパークでの来日の交渉」
との発言があったので微妙かな?
今年のラウドパークの発表は遅いかもしれないですね。

あとデフ・レパードも秋に来日って話もあるみたいですね。
ラウドパークなのか、ラウドパークにウドーがぶつけてくるのか・・・・・・。

いつも通りのいいアルバムですね。このバンドが作る曲は普遍的な大衆性を持っていて今となると懐かしくもなります。何で日本とこんなに距離が出来たんでしょうね。crazy worldぐらいなのかな?哀愁が薄れ官軍びいきのバンドでなくなったのと、レコード会社がコロコロ変わったからなのかな?と思います。なにより来日祈願です。

すいません。判官びいきの間違いです。

まとめてお返事

>ストラディキャスターさん
この衰えなさ、本当に永遠にやれそうですね。
とはいえこれからさらに伸びていく若手というわけではないだけにできるだけ早い来日を希望したい所です。


>通行人Rさん
単独でもLOUD PARKでもいいのでなんとか実現させてほしいですね、来日公演。
LOUD PARKのヘッドライナーがSCORPIONSとDEF LEPPARDだったら豪華ですが、来場者の年齢層がグッと上がりそうですね(苦笑)。
LEPSは実績からいけばウドーですが…。


>大介山さん
私が聴き始めた頃には既に今ぐらいの距離感だったので、SCORPIONSというと「世界で売れていて、日本にはなかなか来てくれないバンド」というイメージですね…。一度は生で観てみたいバンドです。