LUNATIC FEST. 1日目 2015.6.27の感想

『LUNATIC FEST.』の初日に行ってきました。

発表当時からなかなか魅力的なフェスだと思っていましたが、行くことの決定打はやはりX JAPANの参加でしたね。X JAPANにGLAYという、影響力やセールス実績の上では自分たちより格上の存在をブッキングするというのはなかなか珍しい。

この手のアーティスト主催のフェスの走りはJANE’S ADDICTIONのペリー・ファレルが始めた『ロラパルーザ』、あからさまにアーティスト本人の名前を冠したという意味では『オズフェスト』ではないかと思いますが、日本でもASIAN KUNG-FU GENERATION主催の『NANO-MUGEN FES』や『氣志團万博』などがある中、この『LUNATIC FEST.』はLUNA SEAというバンドと直接的な交流があるアーティストばかりが集う、「ムラ社会」的な雰囲気が極端に強いフェスというのが特色だろう。

かつてV系バンド中心のフェスとして2009年と2011年に行なわれた『V-ROCK FESTIVAL』というイベントもあったが、肝心のV系バンドにおいて決定的な大物がブッキングされなかったこともあって今一つ盛り上がらなかった。

しかし、この『LUNATIC FEST.』の1日目に関してはチケット一般発売日と同時に即完売。まあX JAPANは今でも単独で万単位のオーディエンスを集められるのだから当然か…と思ってヤフオクでチケットを落札…してみたら普通に当日券が出てるでやんの。

アレですね、転売目的の人が大量買いしたせいで意外と実際に来る人は少なかったってやつですかね。

そんなわけで定価より3割くらい高い金額を払ってしまいましたが、出るかどうかわからないものを当てにするわけにもいかないので仕方ないと自分に言い聞かせて幕張メッセに向かう。

物販を目当てにした早朝組は、同じ幕張メッセで同日に行なわれる「次世代ワールドホビーフェア2015 SUMMER」に行くお子様たちとその親御さんの集団とモロにカチ合い、さらにはディズニーランド組もあいまって京葉線がカオスと化していたようですが、開演時間合わせで向かった私の時間帯には特に何事もなく。

開演30分くらい前に到着したが、その時間でも思いのほかリストバンド交換所には大勢の人が並んでいて結局開演ギリギリにステージに到着。男女比は(意外にも?)ほぼ半々、年齢層としては20代半ばから40代前半くらいが大半でしょうか。

正直このブログの読者にニーズがあるかどうか疑問ですし、何しろ長いので、個々のライブについての感想は追記で書きます。ご興味ある方のみ「Read more」をクリックしてお読みください(このエントリーへの直リンクだったり、そもそもスマホだったりすると関係ないですが…)。


LUNACY

オープニング・アクト扱いの1バンドめからトリかと思うほどの人だかり。それもそのはず、実質トリだ。LUNA SEAのデビュー前のバンド名義である。

トリ自らオープニング・アクトをやる、とは考えたよなあ。発表されたときには「その手があったか」と膝を打ちました。こうすれば最初の時間帯から人が集まって、序盤のバンドがスカスカで気の毒なことになったりしませんよね。

さすがに初期そのままではないにせよ、初期を彷彿させるメイク/衣装で登場したメンバーが初期の曲をプレイする。真矢氏を除けば(笑)メンバー全て今でもルックスを維持しているのが素晴らしい。

「CHESS」「MECHANICAL DANCE」「SHADE」というかなり渋めな、わずか3曲だけの演奏だったが、場内は「スペシャルなものを観た」という満足感に包まれていましたね。


9mm Parabellum Bullet

V系ではなく、おそらくポスト・ハードコアなどと形容されるタイプのバンドで、LUNA SEAとの接点は不明。

個人的には昨年の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014』で観ているので、ちょっと寝坊した関係で食べ損ねていた朝ごはんを食べるために離脱。ステージの入口と出口がちゃんと分離されていないために、飲食スペースに出るのに手間取る。

飲食ブースの充実度はLOUD PARK程度の貧弱なもので(例のケバブ屋とかタコス屋とかワイルドターキー屋とか、見慣れた屋台ばかり。あ、LOUD PARKからは撤退したまぐろ屋もありました)、幸い真矢プロデュースの「天雷軒」や「LUNATIC CAFÉ ~UNAGI屋~」を別とするとさほど混雑していなかったのでサクッと食べてステージに戻る。

ステージに戻ると、まだ9mm Parabellum Bulletがプレイしていた。どうやらさっきLUNA SEAのJが飛び入りしていたらしい。

『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014』のときと同様、「ベースの人、大暴れだな…」というのが主な感想。激しさの中にもV系のファンでも気に入りそうなキャッチーで翳りのあるメロディがあって、結構盛り上がっていたと思います。


the telephones

今回唯一ほとんど知識のなかったバンド。当然LUNA SEAとの接点も不明だったが、ライブ後ウィキペディアを見てみると、ベーシストがLUNA SEAの大ファンと書いてあるのでその辺がつながりでしょうか。

ルックス、音楽の両面から本日最も「V系色」の薄いバンドではないかと思われますが、集まっているオーディエンスの反応は良好。「ディスコ」をキーワードにした、サイケなレトロ感漂うダンス・ロック・サウンドはかなり中毒性がある(Voの甲高い声は好き嫌いが分かれそうですが)。

ちょっとオカマっぽいキーボード(?)の人がステージを所狭しと駆け巡る、江頭2:50を彷彿させるウザめのパフォーマンスが印象的でした。

ラストの「Love & DISCO」のもたらす、『ロッキング・オン』誌が言う所の「多幸感」はかなりのもので、ちょっと音源聴いてみたくなりました。


TOKYO YANKEES

私が知っていた「東京ヤンキース」はケバケバしいメイク&奇抜なヘアスタイルで、あまりフックのないスラッシュ・メタルをプレイしているバンドでしたが、本日目の前にいたのはメイクし忘れてリハ中の姿のまま出てきてしまいました、みたいな感じの人たち。

そしてギターの人はキャロルみたいなツッパリ・リーゼントで、もはや私が知っている90年代初頭くらいの彼らと同一人物なのかどうかもわからない(苦笑)。

「We are TOKYO YANKEES, We Play Rock N’ Roll」という、MOTORHEADのパクリなMCでショウがスタートし、愛想のないスラッシュ風のR&Rが展開される。

そして途中、実際にMOTORHEADの「Ace Of Spades」がプレイされ、彼らが現在実践している音楽がMOTORHEADにインスパイアされたものであることを主張する(果たして何割のオーディエンスがそれに気づいていたかは不明ですが)

途中、X JAPANのPATAがゲスト参加し、その瞬間だけ前方に人が増えました(笑)。


coldrain

このバンドもかつて『SUMMER SONIC 2013』で観たことがあったので別に観なくてもいいかな、と思っていましたが、次のLADIES ROOMは観たかったし、その次のSIAM SHADEに備えて反対側のステージから遠巻きに見ていました。

スクリーモとメタルコアの中間みたいな音楽性で、本日一番攻撃性の高いサウンドを出していたと思います。前回観たときよりも全体的にパフォーマンスが引き締まっていて、成長を感じました。特にドラムがよかったです。

「いろんなフェスがありますが、LUNATIC FESTが今年一番ヘドバンできるフェスだと思います」という言葉にはやや異議ありですが(笑)、ちょっと青臭くも前向きなMCも好感が持てました。

正直このバンドの位置に、翌日出演したAIONが出ていれば個人的には完璧だったのですが、客観的なバランス感としてはこういう新しい世代のバンドがこの位置に来るべきだったと、私も思います。

そういえばこのバンドとLUNA SEAの接点は何だったのでしょう?


LADIES ROOM

TOKYO YANKEESと同じく、YOSHIKI主催の『Ecstasy Records』におけるLUNA SEAの先輩格。個人的な印象はMOTLEY CRUEのチャラい部分だけを抽出したようなバンド、というもので、曲はキャッチーでしたがメジャー・デビューした時点で既に時代遅れだった観があります。

TOKYO YANKEESほどではないにせよ、私が知っていた90年代初頭に比べるとだいぶ地味になったルックスで、プレイを始めたのはいきなりSEX PISTOLSの「Anarchy In The UK」のカヴァー。「UK」ではなく「USA」と歌っていたのでMOTLEY CRUEのバージョンがベースか。

しかしこれがダダ滑り。フロアの前方はどうかわかりませんが、少なくとも反対側ステージ周りでは非常に微妙な空気が漂い、2曲目に入る前にちょっと気まずい沈黙が生まれました。

3曲目くらいからちょっと盛り返しましたが、会場全体が盛り上がったのは結局ゲストで登場したLUNA SEAのRYUICHIと一緒に河島英五の「酒と泪と男と女」(!)をカバーしたときだけでしたね…。


SIAM SHADE

メジャー・デビュー時から「SIAM SHADE V」くらいまではかなり愛聴していて、個人的には本日X JAPAN、LUNACYに次ぐ3番目に期待していたバンドです。

元々HR/HMやプログレの影響色濃いテクニカルな演奏に定評があるバンドだけに、そのプレイは非常にソリッドでタイト。

一方で歌メロは極めてポップ&キャッチーで、そのコントラストをどう評価するかでこのバンドに対する印象が変わるのではないかと思います。

VoのMCの煽りはオラオラ系(叫ぶと滑舌が悪くて何を言っているのかよくわかりませんでしたが)で、バンドとしては基本的には男臭く強面なイメージを醸し出したいのではないかと思われますが、オラオラ煽ってゴリゴリしたリフが響いた後にVoが歌い出すのが爽やかな甘いメロディで拍子抜け、みたいなギャップはスタジオ盤よりライブの方が一層落差が大きかった気がします。

6曲という限られたセットリストの中で「Get A Life」や「Don’t Tell Lies」のような英語詞のヘヴィ・チューンを2曲プレイしたあたり、かなり「俺たちヘヴィだぜ」というアピールだったとは思うのですが。

そしてその2曲がプレイされているとき、隣のバンギャさんのヘドバンで長い髪が私の顔にビシビシ当たって大変迷惑でした(苦笑)。何でバンギャのヘドバンって縦振りじゃなく横振りなんだ。

ちなみに予想通り、このバンドのDrの淳士がローディをしていたLUNA SEAの真矢が途中登場し、「有名なあの曲を聴きたい」とリクエストし、プレイされた「1/3の純情な感情」のイントロを自ら歌って(結構うまい)栄喜(Vo)に「あの…『聴きたい』っておっしゃいましたよね…?」とツッコませる寸劇を披露、場内の笑いを誘っていました(その後「1/3の純情な感情」はちゃんとプレイされて場内大合唱となり、ヒット曲の強さを感じました)。


DIR EN GREY

SIAM SHADEの次はFear, and Loathing in Las Vegasだったのですが、このバンドも昨年のサマソニで観ているし、X JAPANの場所取りを考えたらここで腹ごしらえをしておかないと、腹ペコで最後まで立ち尽くすことになると思い、食事タイムに。サマソニで観たときも結構楽しめたので、時間あれば観たかったんですけどね。

この時間になるとどの飲食ブースもかなり混んでいて、さほど混んでいない屋台に並んだにもかかわらず食べ物を買うまでに20分近くかかる。豚丼にポテト、ビール(キリンでした)を買って腹ごしらえをして再びステージに戻ると、DIR EN GRAYがプレイしていました。

彼らも『LOUD PARK 2006』や『OZZFEST JAPAN 2013』で観たことがあるので何が何でも観ようというモチベーションはなかったのですが、彼らが出演しているステージに彼らの後出演するのがX JAPANなので、この時点から前進するためのポジションを作っておかなくてはなりません。

そんな邪な動機で観ていたわけですが、ちょうどLUNA SEAのSUGIZOがバイオリンで客演する「空谷の虚音」のタイミングだったのでハイライトには間に合った。

…と思ったらその前に私の好きな「THE FINAL」をプレイしていたらしく、もう少し早く戻れればよかったな、と軽く後悔したり。

京(Vo)の歌はかなり安定していたし、ショウとしてのメリハリは過去に観たときよりも良かったと思います。ただ、MCは全くなく、そのサウンドの暗黒性もあいまって彼らの世界観に共感できない初見のオーディエンスは完全に置いてきぼりだったんじゃないですかね。


DEAD END

V系の裏元祖みたいな伝説的バンドで、だからこそDIR EN GREYより後という待遇での出演ですが、実はこの順番はかなり酷な位置。

というのも、この後に出るのがX JAPAN、LUNA SEAで、彼らが出演するステージはそのステージの背後にあるからだ。つまり、X JAPANやLUNA SEAを観たいオーディエンスは全員彼らのステージに背を向けている。

まあ、とはいえ実際には私を含め「X JAPAN待ち」をしている人も振り返って彼らのステージ(厳密にはステージは遠すぎて見えないので、モニターですかね…)を観ているわけですが。

私は一度再結成後の彼らのライブを観ているわけですが、その頃に比べるとMORRIE(Vo)がオーディエンスと積極的にコミュニケーションをとるようになったかな…? という感じですが、それでも決して取っつきやすい雰囲気ではなく、初見の人にその魅力が伝わったかどうかは不明。YOU(G)の赤シャツにチョッキにサングラスという怪しいファッションもどうにかならなかったんですかね。

3曲目にプレイした「Serafine」でLUNA SEAのRYUICHIとSUGIZOの2名を従えたのは貫禄という感じですかね。LUNA SEAとしてもかなり気を使ったことが伝わってきます。

ラスト2曲は再結成作「METAMORPHOSIS」からの「Dress Burning」から「Devil Sleep」という流れでしたが、個人的には逆の方がよかったのではないかと思いました。


X JAPAN

これまで日本のフェスらしく、完全にタイムテーブル通りに進行してきた本フェスですが、案の定と言うかなんと言うか、定刻になってもX JAPANは出てこない(苦笑)。

まさかここから小一時間くらい待たされたりするのか…という悪い予感をかき消すかのように10分くらい過ぎた頃に照明が落ちる。後ろから「おお! 今日のYOSHIKIは優秀!」という声が聞こえてきて思わず吹きました。

そしてショウが始まる…かと思いきやワールド・ツアーの振り返り映像が映し出されて場内ちょっと失笑。近くで聞こえた「別にいらんやろこれ」という声に思わず頷いてしまう(笑)。

さんざんもったいぶって始まったのは「Jade」。まあ最近のライブのオープニングの定番だし、普通に盛り上がるわけですが、やはりオーディエンスが沸いたのは続く「Rusty Nail」のイントロが鳴り響いた瞬間ですね。もうAメロから場内大合唱で、もはやTosh1の歌が聴こえないレベル(笑)。パイロやレーザーもバンバン使われて、演出含め完全にヘッドライナーの盛り上がり。

そして「Rusty Nail」が終わると、YOSHIKIがピアノの前に座り、「紅」のメロディを弾き、場内から歓声が上がる。

しかし、まだ油断はできない。昨年末の「ミュージック・ステーション」の年末スペシャル出演時の「紅~Forever Loveのスペシャル・メドレー」のように、「紅」はほんの触りだけで別の曲につながる…なんてガッカリ事態も想定されたからだ。

Tosh1が「I Couldn’t Look Back…」とイントロ・パートを歌い出しても私はまだフルにやるかどうか半信半疑でしたが、それだけにイントロ・パートが終わってYOSHIKIがドラムセットに戻り、Tosh1が「紅だー!!」と叫んだときの歓喜は爆発的でしたね。

当然「紅」でもオーディエンス全員大合唱。私にとって青春のテーマ曲と言うべき曲であり、恐らく人生で一番ヘビーローテーションした曲(当時親に「またこの曲聴いてるの」と呆れられるほどでした)だけに感無量、泣きながらのヘドバンでした。

Tosh1の声の調子も良く、YOSHIKIのちょい走り気味なドラムもむしろいい感じで、かなり良い「紅」だったと思います。

そしてその後はサプライズ企画。YOSHIKIがここにいるオーディエンスの声をニュー・アルバムに使う! と言い出して公開レコーディングが開始。新曲「Kiss The Sky」のサビ?メロディをYOSHIKIのピアノで教えられ、Tosh1の歌に続いて「Wow Wow」で何度も歌わされる。ええ、一生懸命歌わせていただきましたとも。てか、こんなことになるならここまでもっと声をセーブしてきたのに(笑)。

レコーディング終了後、YOSHIKIが今は亡きメンバーへの想いや、このフェスに参加しているバンドたちへの想いを切々と語り始め、遂には感極まって泣き出してしまうというハプニング。なんてエモーショナルな人なのでしょう。

その想いを込めた「Endless Rain」がプレイされた後、次のアルバムにも恐らく収録されるのであろう2010年からプレイされている「Born To Be Free」と来て、最後は「X」。

みんなやりたい「Xジャンプ」で会場を揺らし、YOSHIKI自身も声を枯らすまで「We are」「X!!」のコール&レスポンスをやって終幕。なんだこの完全にトリだと勘違いしてるだろ…という「やり切った感」。後のLUNA SEAの立場も考えろ、と言いたいところですが、YOSHIKIがそういう「後先考える人」だったらX JAPANはもっと金儲けができたことでしょう(笑)。

完全に「ファンとの絆」を前提にしたライブで、一般的なロック・コンサートとして完成度が高いかというとむしろグダグダなショウ運びなのですが、それを「特別な体験」にしてしまうのがX JAPANというバンドのマジックですね。正直「信者」といっていいファンである私にとってもなぜ今彼らが世界中で人気があるのかさっぱりわかりませんが(笑)、そういう「理解」を超越した存在であることがX JAPANというバンドを特別たらしめているのでしょう。


LUNA SEA

X JAPANが終わると、燃え尽きた人たちやX JAPANは観たいがLUNA SEAはそうでもない、という人たちがポロポロと脱落していき、人口密度が下がる。

これまではバンドごとに違うステージだったためにバンドとバンドの間の転換は10分だったのですが(X JAPANを除く)、LUNA SEAはX JAPANと同じMOON STAGEのため、転換に時間がかかる。

サウンドチェックの際、やたらとドラムが派手に叩いてるな…と思ったらSIAM SHADEの淳士でした。本日限定で真矢のローディに復帰ということでしょうか。

そして照明が落ちて流れ始めたSEが唐突に終わる演出から「LOVELESS」がスタートする。望みうる最高のオープニング・ナンバーだ。そして続くは「Déjà vu」。彼らが解散前に残したライブ・アルバム『NEVER SOLD OUT』と同じ流れだ。これは漲る…。

3曲目の「Rouge」はカッコいい曲だけど再結成後の曲なのでまだ思い入れが足りない(笑)。それに対して次に演奏された「JESUS」は学生時代にコピーした曲なので思い入れ満点で高まりましたね。

ただ、次の「Tonight」あたりからあからさまにRYUICHIの声が枯れてくる。まあ、本日は3曲とはいえLUNACY名義で既に1回ステージに立っているし、その他いくつかのバンドでゲスト歌唱もしているので無理はありませんが…。

これも私的思い入れチューンである切なさ全開の「gravity」をプレイしてくれたのもグッと来ましたが、やはり本日のステージのハイライトはHIDEの画像をバックにプレイされた「ピンクスパイダー」でしょう。この曲のイントロがプレイされたときのどよめきは尋常ではありませんでした。

HIDEがスクリーンに映し出されたとき、実はかつて「hide TRIBUTE」に提供した「Scanner」のカバーをやるのか、と予想したのですが、「ピンクスパイダー」は完全に予想外でした(翌28日には「ROCKET DIVE」がプレイされたらしい)。

そして「STORM」から「TIME IS DEAD」と来て、名曲「ROSIER」が本編ラスト。ただ、RYUICHIは声が厳しいのか、大半のパートをオーディエンスに丸投げ。残念だが、明日もあるだけにやむを得ないでしょう。

アンコールは、本日参加したバンドの主要メンバーが集まってセッション大会。このライブのMCでも言っていたけど、懐かしの「エクスタシー・サミット」を彷彿とさせる瞬間でしたね。X JAPANのメンバーが全員参加したのは驚きでした(PATAやHEATHはほぼ棒立ち状態でしたが…)。

中でもYOSHIKIはHIDEの遺品であるイエローハートのモッキンバードを持って登場。みんなでLUNA SEAの「PRECIOUS…」をプレイする。実際の所演奏自体は割とグダグダでしたが、フェスならではのお祭り感にあふれた特別な瞬間でした。最後の泥酔したGEORGE(LADIES ROOM)がLUNA SEAのメンバーに絡むハプニング?もまた伝説のスパイスといえるでしょう(笑)。

そしてオーラスは、彼らのショウのラスト定番である「WISH」。いや、ホントこの曲はライブの最後を締めるのに最高の名曲だと思いますよ。上手く言えませんが、切なさと希望が同居していて、今夜のライブが終わってしまう名残惜しさに寄り添いつつ、明日に向かうポジティブな気持ちをくれるというか。歌詞もV系バンドにハマってしまうような根暗な少年少女にとって、共感せずにいられないものだと思います。この曲を生み出したというだけでLUNA SEAは特別なバンドだと思わずにいられません。

そして事実、この日は後に伝説として語られるであろうことがリアルタイムで実感できる特別な一日でした。なんかただのロックフェスを終えたというよりは、「ロックフェス+X JAPANの単独公演+LUNA SEAの単独公演」という3つのイベントを見せられたような気分で疲労感も半端ないのですが、それ以上に充実感と幸福感が勝る体験でした。

オープニング・アクトとトリを自ら務め、その上いろいろなバンドのステージに各メンバーがゲスト参加して盛り上げる(そもそもSUGIZOはX JAPANとLUNA SEAの掛け持ちだ)という、LUNA SEAのホスピタリティが成功させたイベントといえるでしょう。特別な思い出を提供してくれた彼らに、心から感謝したいと思います。

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※この画像はステージフロアの天井です。「月」っぽいものがミラーボールのようにぶら下がっています。

◆LUNATIC FEST. 公式サイト
http://lunaticfest.com/

◆BARKSの速報レポート
http://www.barks.jp/news/?id=1000117136

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コメント

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adoreさんも行かれたのですね

いつもブログ(サイトも)愛読させていただいています。

私もXが出るから参加を決めたクチですが、素晴らしいフェスでしたね。
ここ最近はメタルしか聴いていませんでしたが、
やはり一時代を築いた彼らの音には何か特別なものがありますね。

個人的には、ラウドパークと違い屈強な外人たちによるモッシュなどがなかったのでとても快適なフェスだな、とかんじていました(笑)

私も初日参戦したのですが、導線は本当に悪かったですね〜
X終わりで一旦離脱した人たちはLUNA SEAの時に会場に入れず喫煙所が大変な事になっておりましたwww

外からモニターを覗くという事態になりましたが内容は素晴らしいイベントで大満足でした。

>Dora_e_mさん

以前もコメントいただいたことありますよね? 国民的ネコ型ロボットを彷彿させるHNに見覚えが。

私も近年はV系の音楽からはすっかり遠ざかっていましたが、このイベントは素晴らしかったですね。まあ、はっきり言えばXとLUNA SEAが素晴らしかったという感じですが。

たしかにモッシュやサークルピットは無くてその点は安全でしたが、何だかんだで人気バンドの前方は圧死寸前の事態になっていたようですね(苦笑)。

>TAKAさん

あの動線はありえないですね。まるでフェスに行ったことのない人が考えたかのようです。
ステージ前の柵やPAブースの配置も迷路みたいで、どうやったら前に行けるのかわからない迷子のバンギャが人ごみの中でさまよっていました。

まあ、X JAPAN終わりで離脱したら、LUNA SEAを観るのはあの動線でなくても厳しかったでしょうね。
フェスでいい場所を取るのは疲労・空腹・尿意・そして吸う方はタバコ欲との戦いだと思います(笑)。

いずれにせよ、記憶に残るイベントであったことは間違いないですね。

あ、LOUD PARKからは撤退したまぐろ屋もありました
あ、LOUD PARKからは撤退したまぐろ屋もありました
あ、LOUD PARKからは撤退したまぐろ屋もありました


ここ、もう少し詳しく。


(まぐろ屋に言及された時だけ執念で涌いて出ますが、ホントは他の記事もちゃんと読んでますので!
もっとも、コメント自体は久しぶり過ぎて自分のHNも忘れてましたが。)

タイトル

おつかれさまでした!

LUNA SEAで「ロック」を知りSIAM SHADEに青春を捧げた僕にとっては、まさかこの時代に夢が叶うとは…というフェスでした。
シャムはハードな演奏と甘いメロディのギャップが当時のシーンでも特異点でしたね。
前から3,4列くらいのところでしたが、周囲の7割近くが男子で汗臭かった…笑

入りはLUNA SEAでしたが意外にXにはハマらなかったので今回が初Xでしたが、その凄みが理解できた気がします。
TOSHIの「紅だーーーっ!」を聞いた瞬間の興奮は言葉にならないですね。
YOSHIKIの喋りが子どものようで、こみあげるタイミングも謎だし…笑
でも人間味が多くの人を惹きつけるのでしょうね。

至らない点も多々あったとは思いますが、本当に語り継がれるようなイベントでしたね。

>メタルジェントルマン666さん

コメントいただけるのではないかと思ってました(笑)。

めったに言及しないのにまぐろ屋ネタのときに確実に食いついて下さっているので、きっとちゃんと読んでくださっているのだろうなと思ってますよ!

あの焼津のまぐろ屋「魚二」はたしかに出展していましたが、残念ながら彼女はおりませんでした。
LOUD PARKからかれこれ5年の月日が流れていることを考えると彼女も既にかなりの妙齢であり、寿退社していると考えるのは自然ではないでしょうか。

我々は新たなるメタル・ヒロインを求めるべきなのかもしれません。

>馨さん

LUNA SEAでロックを知りSIAM SHADEに青春を捧げた、とあってはこのフェスに行かないわけにはいきませんね!
SIAM SHADEには男のファンが多いと聞いていたので、前方の熱い盛り上がりも納得です(ていうか、運び出されている人がいましたよね…)。

X JAPANのあのステージは、ファンではない人にはどうなんだろう…という気もしますが、「紅」をはじめとする楽曲も、YOSHIKIの人となりも、日本人の心の琴線に触れる何かがあるのかもしれません。

動線をはじめとした運営面は褒められたものではありませんでしたが(LOUD PARKもそうですが)、心と記憶に残るイベントでしたね。お疲れ様でした。

タイトル

9mm Parabellum BulletやDIR EN GREYなどの日本のバンドも大好きな僕としては、十分に行く価値のあるフェスだったのですが、ヘッドライナーのLUNA SEAにはそんなに惹かれないかなぁと結局パスすることに。

「Silent Jealousy」「ROSE OF PAIN」は人生の一曲と言いたいくらい愛聴しまくっているので一度でいいから生のXを見てみたいです。でもワンマンのチケットは即売り切れるだろうし...

僕は最後のチャンスを逃してしまったのかも...(泣)

adoreさん、はじめまして

このブログは数年前から読んでいましたが、初めてコメントします。
行くか少し迷いましたけど、パスしました。
自分にとっては、L'Arc>黒夢>GLAY>LUNA SEA、BUCK-TICK>X、MUCC>SIAM SHADE なので敢えて行くなら2日目なんですよね。
V系はファスト&ハイトーンより、スロー&中低音が好きなんです。メタルは逆でメロスピが好みですが…

それにしても、このフェスは、他のフェスみたいな抱き合わせ商法がなくて良いですね。LUNA SEAがちゃんと出演バンドを決めてアイドルみたいのは呼ばないのは、バンドの株を上げましたね。

まぐろ屋のお姉さんがいなくても、このフェスはLOUD PARKよりは女性客が多いので問題無いのでは。

>翔さん

ヘッドライナーはLUNA SEAではなくX JAPANだと考えればよかったのではないでしょうか(笑)。
「Silent Jealousy」はともかく「Rose Of Pain」はライブでは絶対やらないと思いますが…(苦笑)。

ワンマンも、昔に比べればチケット入手の困難度は下がっているんじゃないでしょうか。
諦めずに次回の機会にはぜひチャレンジを!

>なっつさん

2日目は2日目で魅力的でしたね。体力やスケジュール等の諸事情が許すなら2日目も観たかったと思っています。

LOUD PARKなどがアイドルやJ-POPを呼ぶのは、そういうアーティストがいないと一般ニュースが取り上げてくれず、認知が広がらないためで、このフェスの場合はメインのバンドが充分ニュースバリューと集客力があるので「変化球」を必要としなかったのでしょう。

一部V系ではないバンドも、V系好きな人に違和感を与えない範囲で選ばれていたのは「ちゃんと考えてる」感じがあって、確かに好感度高かったですね。

おっしゃる通り、このフェスについては恐らく半数以上が女性なので、まぐろ屋のおねいさんは必ずしも必要ではなかったと思います(笑)。

お久しぶりです

この魂を込めた熱いライヴレポは一体なんなんですか?

記事を読んでいて、思わず紅やロージアを歌い叫びたくなってしまいましたよ。

・・・まだ仕事中で一服しているのに(-.-)ノ⌒-~。

>ゆうていさん

お久しぶりです。遅くまでお仕事お疲れ様でした。

長さはともかく、それほど熱い文章を書いたつもりはないのですが、V系世代にとってはアツいイベントだっただけに、自然と熱量が文章ににじみ出てしまったのかもしれません。

残業の気分転換に歌ってみるのもよかったんじゃないですか?(笑)