LOUD PARKの手引き(持ち物・服装ほか)
以前LOUD PARK09の開催時に「LOUD PARKの準備(持ち物・服装)」というエントリーを書き、この記事は例年LOUD PARKの時期になるとアクセスを集めていました。
ただ、その記事は幕張メッセでの開催を想定して書かれていたので、さいたまスーパーアリーナで固定しつつある昨今、ちょっと内容的に時宜にそぐわなくなっているので、この機会に更新版を書いてみました。
内容的には前回と重複している部分も多いのですが、新たに加えた内容も多いので、LOUD PARK、初めてだけどどんな準備をすればいいのかな…などと思っている方はご一読いただけると幸いです。
【持ち物について】
◆チケット
想像してみてください。会場に着いたときにチケットを家に忘れてきたことに気付いたときの絶望感を。
◆財布
普段は高いブランド物を使っている方でも、この日は大観衆の中で揉みくちゃにされることも想定して、あえて安物の財布に換えておく方がいいかもしれません。
クレジットカードとかも無くすと面倒なので、最小限だけ持って行きましょう。グッズを買いまくったり、終演後に派手に飲みに行く人でなければ、現金もそれほどたくさんは必要ないでしょう。1万円札ではなく、千円札と500円玉・100円玉をたくさん持って行く方が使い勝手が良いです。
◆携帯電話
はぐれた仲間との連絡や、物販に並んでいるときの時間つぶしなど、携帯はやはり必須でしょう。
言われるまでもないと思いますが…。
◆耳栓
事あるごとに言っていますが、この1日中爆音にさらされるイベントにおいて耳栓は必須です。
耳は消耗品です。聴細胞へのダメージは回復することなく蓄積されます。例え耳鳴りはおさまっても、聴細胞は回復しません。
いつまでも音楽を楽しみたかったら、特に音のデカい(あるいは音のバランスが悪い)バンドのときだけでも装着しましょう。
◆ハンカチ&ポケットティッシュ
文明人のたしなみとして持って行きましょう。あれば役に立つこともあります。耳栓を紛失したとき、ティッシュがあれば最悪耳栓の代わりになります。
フードコートの食事は手が汚れやすいものばかりなので、ウエットティッシュなどもあれば役に立つと思います。
◆携帯電話の充電器
音楽を聴くことに集中していれば電池ももつと思いますが、物販に並びながらゲームをやったり、SNSに頻繁に書き込んだりする人は持って行ったほうがいいでしょう。お泊り組の人は特に。
◆常備薬
体調や体質に応じて頭痛薬や下痢止めなどがあると安心です。モッシュやサークルピットで怪我したときのためにバンドエイド的なものも持って行ったほうがいいかもしれません。
◆折り畳み傘
アウトドア系のフェスと違って雨具は必須ではありませんが、家から駅まで、駅から会場まで、屋根のない所もあるので雨が降ると厄介です。雨の予報があれば折り畳み傘を持って行くことをお奨めします。ちなみに、長い傘は会場内に持ち込みできません。
◆タオル
さいたまスーパーアリーナの空調はちゃんとしている方ですが、アリーナ前方で揉みくちゃになるとやはり暑いです。ましてモッシュやサークルピットに参加すると汗だくです。ずっと後ろや席で観ている、という人でなければ持って行ったほうがいいでしょう。グッズで買うという手もありますが。
【服装について】
◆トップス
以前も書いた通り、メタルTシャツがデフォルトです。この会場においては、世の中一般の「オシャレ」の概念が通用しません。ファッション誌から抜け出してきたようなコーディネートは全く場違いです。というか白とか黄色とか、明るい色の服を着ているだけで悪目立ちします。
メタルTシャツなんて持ってない、という人は、とりあえず黒系の服を着ておけば無難です。現地でTシャツを購入するのもアリですが、早い時間帯だと物販が混んでいてご希望のTシャツがすぐには買えないかもしれません。
◆ボトムス
デニム、いわゆるジーンズがメタラーの基本と思われがちですが、生地が固く動きにくいジーンズは必ずしもフェス向きではありません。メタTとのマッチングや動きやすさ、(汗の)乾きやすさなど、総合的な見地からカーゴパンツ(特に綿100%ではなくポリエステルなどを使用したもの)をオススメします。
短パンなど、ショート丈のパンツはイケてますが、モッシュやサークルピットで蹴られたり転んだりした際に怪我をしやすいので、そういうことをしようと考えている方にはあまりオススメしません。
◆シューズ
さすがにこういう場所にビジネス用の革靴で来る人はいないと思いますが、履きなれたスニーカーやブーツが一番でしょう。
フジロックのようにアウトドア向けのトレッキングシューズなどは不要ですが、さいたまスーパーアリーナのコンクリートの床は硬くて足が疲れやすいので、コンバースのようなローテクスニーカーよりはランニングシューズや(メタルっぽく履きこなすのは難しいですが)ニューバランスのような靴底のクッションが効いているもののほうが翌日のダメージが少ないと思います。
◆アウター
10月にもなるとさすがに朝晩はTシャツ一枚では肌寒いので、上に一枚羽織ることになると思います。
会場内はともかく、一般人が多く乗る電車の中でメタルTシャツ一枚でいることに対する恥じらいがある方もいるでしょう。
最もメタラーらしいアウターといえば革ジャンですが(?)、正直フェスの会場では邪魔になるだけなので、パーカーとかジャージとかシャツとか、丸めてバッグにつっ込めるものがいいと思います。
とはいえアリーナの前方に行くつもりなら(指定席でなければ)いずれにせよクロークに預けることになるので、クローク使用が前提であれば革ジャンでも何でもいいと思いますが。
◆その他
目が悪いのにモッシュやサークルピット、ウォール・オブ・デス、クラウドサーフといった「大暴れ」をするつもりの方は、眼鏡は避けてコンタクト、それも使い捨てのものにしておいた方が無難です。予備や目薬、使い捨てタイプでない人はコンタクトケアグッズも忘れずに。
【物販について】
私はあまりグッズに興味がないので大きなことは言えませんが、このフェスで毎年一番大変そうなのが午前中の物販です。
確実に欲しい物をゲットしたい人は開場前から並ぶ必要があるでしょう。2時間並ぶのは覚悟してください。
スムーズな買い物のためには、事前に欲しい物をインターネットで確認しておき、メモを作っておくことです。
そして当日は売り子のバイトにそれを渡すのが一番早いです。
毎年混雑する要因は、自分の番になってから「何を買おうかなー」と悩み出すお客さんと、メタルのことなど全く知らないただのバイトであるがゆえにバンド名を言われてもさっぱりわからず(聞き取れず)、どの商品を渡していいのか右往左往する売り子のお姉ちゃんの困ったコラボによるものなので、事前に何を買うか決めておき、素人にもわかりやすくオーダーできるように準備することが公共の福祉に貢献します。
ただ、グッズ売り場に並ぶ前にこれだけは考えてください。その品物は本当に2時間並んで買う価値がありますか? 後日インターネット通販で買えたりしませんか? ライブを観ることとグッズを買うこと、どっちがあなたの思い出に残り、人生を豊かにしますか?
私はグッズを買うことを否定しているわけではありません。マーチャンダイジングはこのCDが売れない時代においてはアーティストにとって重要な収入源です。グッズを多く買う人がバンドを支えていると言っても過言ではありません。ただ、それがこのスペシャルなフェスの「今」でなくてはならないのか、ということはよく考えてください。
【食事について】
基本的にはフェスに出店するフードコートの屋台が基本になります。
だいたい毎年変わり映えしないケバブだのタコスだのタイラーメンだのの屋台が並んでおり、恐らく今年もそうでしょう。
例年一番人気は相対的に美味しいケバブの屋台です。私も毎年ケバブデラックスを食べています。
フードコートは複数の場所に分散されているので、入口にあるものだけみて「これだけ?」と思わず、奥の方もひと通りチェックしたほうが後悔の少ないチョイスができると思います。ケバブの屋台をはじめ、時間帯によっては結構並びますが10分以上待たされるほど並ぶことは稀だと思います(とはいえ並んでの10分というのは実際の時間以上に長く感じますが)。
その他、さいたまスーパーアリーナ内にはロッテリアとケンタッキーがあり、その他サンドイッチやお菓子などを売っている売店もあります。
いずれもジャンクフードなので、まともな食事をとりたかったら、いったん会場外に出て、駅とアリーナの間にあるけやき広場にある飲食店に行くしかありません。
ただ、会場外に出る前にこれだけは考えてください。「あなたはここに何をしに来たのですか? ごはんを食べるためなのですか?」と。
まあ、普通の人にとっては「何を食べるか」よりも「いつ食べるか」が問題となることでしょう。
「知らないバンドのときに食えばいいや」と考えているかもしれませんが、その「知らないバンド」が実は素晴らしいバンドかもしれない、ということは常に念頭に置いておいてください。
昼間からビールを飲んで、酔っ払いながらライブを観ることはフェスの醍醐味ですが、記憶が残らないほどベロベロにならないよう注意しましょう(笑)。酔っ払ってのサークルピットは転びやすいし気持ち悪くなるしで結構危ないです。もちろん未成年は飲酒禁止ということになってますので、まあそういうことで(笑)。
【トイレについて】
フェスによってはトイレが少なくて大行列になったり、野外フェスだと清潔感のない仮設トイレの使用を強いられることもありますが、さいたまスーパーアリーナに関してはトイレは充分な数があり、オーディエンスが男性に偏っているにもかかわらず、それほど長蛇の列になっているケースはあまり見かけません(とはいえ時間帯によっては多少並びます)。恐らく女子トイレは終始ガラガラだと思われます(笑)。
ただ、ハンドドライヤー的なものは設置されていないので、ハンカチかタオルを持って行きましょう。メタルTシャツ、ましてや自分の長髪で拭いたりしたらダメですよ!(笑)
【宿泊について】
私は都心に住んでいるので、さいたまスーパーアリーナのイベントのためにホテルをとることはありません。
ただ、地方の方にお伝えしたいのは、さいたま新都心や大宮や赤羽といった比較的近い都市に目を奪われず、東京駅や上野駅、池袋駅や新宿駅など(渋谷がギリギリですかね。品川はさすがにちょっと遠いです)、普通に都心のホテルを取ったほうが選択肢も多いし、夜も楽しくなりますよ(笑)ということです(あ、東京駅周辺はそんなに楽しくないかもしれません。夜に関しては)。
【ライブ鑑賞について】
2つのステージが横に並んでいて(かつて一度だけ前後だったこともありますが)、それに合わせてアリーナ前半は左右に分かれています。
基本的には前半は積極的に盛り上がる人たち、後半はおとなしく観たい人、あるいは半分様子見のような感じの人たちが集まります。
人気バンドだと前方エリアには(稀に後方も)入場規制がかかるので、絶対前の方で観たい、という場合は、そのバンドの前のバンドが出演している時点で「場所取り」をすることになります。最前列などはさらにその前、同じステージの前のバンドが演奏している時点で場所取りが行なわれており、たまに最前列があまり盛り上がっていない(次のバンド目当てのお客さんばかり)、という怪奇現象が発生することもあります。
人気バンドの前方の人口密度はかなり強烈で、腕を上げることさえままならないほどギュウ詰めになっていることもあります。運よく最前列を取れたとしても、後ろから激しく押されて肋骨が折れるのではないかという思いをすることになります。普通のスタンディングのライブ会場とは人数が違うので、その分過酷な環境になっています。前方に行く場合はその点を覚悟して進んでください(そこまでの人気バンドでなければ拍子抜けするほど簡単にかなり前の方に行くことができたりしますが)。
モッシュは半ば自然発生するので、参加するのか逃げるのかは自己判断で。ただ、前方はギュウギュウで身動きが取れず、逃げられないこともあるので前の方に行く場合は押されたり突き飛ばされたりする可能性があるということは充分覚悟しておいてください。
サークルピットは、謎の仕切り屋さんが現れて作ってくれます。以前はエクストリーム系のバンドだけで発生していましたが、最近はメロスピ系のバンドでもしばしば発生します。
こちらも飛び込むか逃げるかは自己判断ですが、外から見ているより結構速くて疲れるので、いい運動になります(苦笑)。
色んな速さの人がいるのでぶつかって(ぶつかられて)転ぶ人も多いです。転んでいる人がいたら助け起こしてあげましょう。
もちろんご自身が転ばないよう気を付けて。
ちなみにさいたまスーパーアリーナの音響は幕張メッセよりはマシという程度で、音楽イベント専用施設ほどは良くないです。
当然ながらPAさんが音を調整しているので、前方よりもPAブースの近くの方が音のバランスが良いことが多いです。
【おわりに】
一番言いたいことは「知らないバンド=つまらない」ではないということ。そして「あまり好きじゃない」と思っているバンドでさえ、ライブで観るとカッコよかったりすることがあるので、つまらない先入観や偏見で「切る」ことなく、体力の許す限り目いっぱい音楽を楽しみましょう、ということですね。
他の大型フェスだと、音楽そのものというよりは「フェスの雰囲気」みたいなものを楽しむような所もありますが、このLOUD PARKはかなり純粋に音楽を楽しむことに集中できるフェスだと思います(悪く言えばそれ以外に特に楽しめる要素が少ない、ということですが…)。
直前にそんなこと言われても、ということも書いてしまいましたが(笑)。年に一度のメタルのお祭り、思い切り楽しみましょう。
ただ、その記事は幕張メッセでの開催を想定して書かれていたので、さいたまスーパーアリーナで固定しつつある昨今、ちょっと内容的に時宜にそぐわなくなっているので、この機会に更新版を書いてみました。
内容的には前回と重複している部分も多いのですが、新たに加えた内容も多いので、LOUD PARK、初めてだけどどんな準備をすればいいのかな…などと思っている方はご一読いただけると幸いです。
【持ち物について】
◆チケット
想像してみてください。会場に着いたときにチケットを家に忘れてきたことに気付いたときの絶望感を。
◆財布
普段は高いブランド物を使っている方でも、この日は大観衆の中で揉みくちゃにされることも想定して、あえて安物の財布に換えておく方がいいかもしれません。
クレジットカードとかも無くすと面倒なので、最小限だけ持って行きましょう。グッズを買いまくったり、終演後に派手に飲みに行く人でなければ、現金もそれほどたくさんは必要ないでしょう。1万円札ではなく、千円札と500円玉・100円玉をたくさん持って行く方が使い勝手が良いです。
◆携帯電話
はぐれた仲間との連絡や、物販に並んでいるときの時間つぶしなど、携帯はやはり必須でしょう。
言われるまでもないと思いますが…。
◆耳栓
事あるごとに言っていますが、この1日中爆音にさらされるイベントにおいて耳栓は必須です。
耳は消耗品です。聴細胞へのダメージは回復することなく蓄積されます。例え耳鳴りはおさまっても、聴細胞は回復しません。
いつまでも音楽を楽しみたかったら、特に音のデカい(あるいは音のバランスが悪い)バンドのときだけでも装着しましょう。
◆ハンカチ&ポケットティッシュ
文明人のたしなみとして持って行きましょう。あれば役に立つこともあります。耳栓を紛失したとき、ティッシュがあれば最悪耳栓の代わりになります。
フードコートの食事は手が汚れやすいものばかりなので、ウエットティッシュなどもあれば役に立つと思います。
◆携帯電話の充電器
音楽を聴くことに集中していれば電池ももつと思いますが、物販に並びながらゲームをやったり、SNSに頻繁に書き込んだりする人は持って行ったほうがいいでしょう。お泊り組の人は特に。
◆常備薬
体調や体質に応じて頭痛薬や下痢止めなどがあると安心です。モッシュやサークルピットで怪我したときのためにバンドエイド的なものも持って行ったほうがいいかもしれません。
◆折り畳み傘
アウトドア系のフェスと違って雨具は必須ではありませんが、家から駅まで、駅から会場まで、屋根のない所もあるので雨が降ると厄介です。雨の予報があれば折り畳み傘を持って行くことをお奨めします。ちなみに、長い傘は会場内に持ち込みできません。
◆タオル
さいたまスーパーアリーナの空調はちゃんとしている方ですが、アリーナ前方で揉みくちゃになるとやはり暑いです。ましてモッシュやサークルピットに参加すると汗だくです。ずっと後ろや席で観ている、という人でなければ持って行ったほうがいいでしょう。グッズで買うという手もありますが。
【服装について】
◆トップス
以前も書いた通り、メタルTシャツがデフォルトです。この会場においては、世の中一般の「オシャレ」の概念が通用しません。ファッション誌から抜け出してきたようなコーディネートは全く場違いです。というか白とか黄色とか、明るい色の服を着ているだけで悪目立ちします。
メタルTシャツなんて持ってない、という人は、とりあえず黒系の服を着ておけば無難です。現地でTシャツを購入するのもアリですが、早い時間帯だと物販が混んでいてご希望のTシャツがすぐには買えないかもしれません。
◆ボトムス
デニム、いわゆるジーンズがメタラーの基本と思われがちですが、生地が固く動きにくいジーンズは必ずしもフェス向きではありません。メタTとのマッチングや動きやすさ、(汗の)乾きやすさなど、総合的な見地からカーゴパンツ(特に綿100%ではなくポリエステルなどを使用したもの)をオススメします。
短パンなど、ショート丈のパンツはイケてますが、モッシュやサークルピットで蹴られたり転んだりした際に怪我をしやすいので、そういうことをしようと考えている方にはあまりオススメしません。
◆シューズ
さすがにこういう場所にビジネス用の革靴で来る人はいないと思いますが、履きなれたスニーカーやブーツが一番でしょう。
フジロックのようにアウトドア向けのトレッキングシューズなどは不要ですが、さいたまスーパーアリーナのコンクリートの床は硬くて足が疲れやすいので、コンバースのようなローテクスニーカーよりはランニングシューズや(メタルっぽく履きこなすのは難しいですが)ニューバランスのような靴底のクッションが効いているもののほうが翌日のダメージが少ないと思います。
◆アウター
10月にもなるとさすがに朝晩はTシャツ一枚では肌寒いので、上に一枚羽織ることになると思います。
会場内はともかく、一般人が多く乗る電車の中でメタルTシャツ一枚でいることに対する恥じらいがある方もいるでしょう。
最もメタラーらしいアウターといえば革ジャンですが(?)、正直フェスの会場では邪魔になるだけなので、パーカーとかジャージとかシャツとか、丸めてバッグにつっ込めるものがいいと思います。
とはいえアリーナの前方に行くつもりなら(指定席でなければ)いずれにせよクロークに預けることになるので、クローク使用が前提であれば革ジャンでも何でもいいと思いますが。
◆その他
目が悪いのにモッシュやサークルピット、ウォール・オブ・デス、クラウドサーフといった「大暴れ」をするつもりの方は、眼鏡は避けてコンタクト、それも使い捨てのものにしておいた方が無難です。予備や目薬、使い捨てタイプでない人はコンタクトケアグッズも忘れずに。
【物販について】
私はあまりグッズに興味がないので大きなことは言えませんが、このフェスで毎年一番大変そうなのが午前中の物販です。
確実に欲しい物をゲットしたい人は開場前から並ぶ必要があるでしょう。2時間並ぶのは覚悟してください。
スムーズな買い物のためには、事前に欲しい物をインターネットで確認しておき、メモを作っておくことです。
そして当日は売り子のバイトにそれを渡すのが一番早いです。
毎年混雑する要因は、自分の番になってから「何を買おうかなー」と悩み出すお客さんと、メタルのことなど全く知らないただのバイトであるがゆえにバンド名を言われてもさっぱりわからず(聞き取れず)、どの商品を渡していいのか右往左往する売り子のお姉ちゃんの困ったコラボによるものなので、事前に何を買うか決めておき、素人にもわかりやすくオーダーできるように準備することが公共の福祉に貢献します。
ただ、グッズ売り場に並ぶ前にこれだけは考えてください。その品物は本当に2時間並んで買う価値がありますか? 後日インターネット通販で買えたりしませんか? ライブを観ることとグッズを買うこと、どっちがあなたの思い出に残り、人生を豊かにしますか?
私はグッズを買うことを否定しているわけではありません。マーチャンダイジングはこのCDが売れない時代においてはアーティストにとって重要な収入源です。グッズを多く買う人がバンドを支えていると言っても過言ではありません。ただ、それがこのスペシャルなフェスの「今」でなくてはならないのか、ということはよく考えてください。
【食事について】
基本的にはフェスに出店するフードコートの屋台が基本になります。
だいたい毎年変わり映えしないケバブだのタコスだのタイラーメンだのの屋台が並んでおり、恐らく今年もそうでしょう。
例年一番人気は相対的に美味しいケバブの屋台です。私も毎年ケバブデラックスを食べています。
フードコートは複数の場所に分散されているので、入口にあるものだけみて「これだけ?」と思わず、奥の方もひと通りチェックしたほうが後悔の少ないチョイスができると思います。ケバブの屋台をはじめ、時間帯によっては結構並びますが10分以上待たされるほど並ぶことは稀だと思います(とはいえ並んでの10分というのは実際の時間以上に長く感じますが)。
その他、さいたまスーパーアリーナ内にはロッテリアとケンタッキーがあり、その他サンドイッチやお菓子などを売っている売店もあります。
いずれもジャンクフードなので、まともな食事をとりたかったら、いったん会場外に出て、駅とアリーナの間にあるけやき広場にある飲食店に行くしかありません。
ただ、会場外に出る前にこれだけは考えてください。「あなたはここに何をしに来たのですか? ごはんを食べるためなのですか?」と。
まあ、普通の人にとっては「何を食べるか」よりも「いつ食べるか」が問題となることでしょう。
「知らないバンドのときに食えばいいや」と考えているかもしれませんが、その「知らないバンド」が実は素晴らしいバンドかもしれない、ということは常に念頭に置いておいてください。
昼間からビールを飲んで、酔っ払いながらライブを観ることはフェスの醍醐味ですが、記憶が残らないほどベロベロにならないよう注意しましょう(笑)。酔っ払ってのサークルピットは転びやすいし気持ち悪くなるしで結構危ないです。もちろん未成年は飲酒禁止ということになってますので、まあそういうことで(笑)。
【トイレについて】
フェスによってはトイレが少なくて大行列になったり、野外フェスだと清潔感のない仮設トイレの使用を強いられることもありますが、さいたまスーパーアリーナに関してはトイレは充分な数があり、オーディエンスが男性に偏っているにもかかわらず、それほど長蛇の列になっているケースはあまり見かけません(とはいえ時間帯によっては多少並びます)。恐らく女子トイレは終始ガラガラだと思われます(笑)。
ただ、ハンドドライヤー的なものは設置されていないので、ハンカチかタオルを持って行きましょう。メタルTシャツ、ましてや自分の長髪で拭いたりしたらダメですよ!(笑)
【宿泊について】
私は都心に住んでいるので、さいたまスーパーアリーナのイベントのためにホテルをとることはありません。
ただ、地方の方にお伝えしたいのは、さいたま新都心や大宮や赤羽といった比較的近い都市に目を奪われず、東京駅や上野駅、池袋駅や新宿駅など(渋谷がギリギリですかね。品川はさすがにちょっと遠いです)、普通に都心のホテルを取ったほうが選択肢も多いし、夜も楽しくなりますよ(笑)ということです(あ、東京駅周辺はそんなに楽しくないかもしれません。夜に関しては)。
【ライブ鑑賞について】
2つのステージが横に並んでいて(かつて一度だけ前後だったこともありますが)、それに合わせてアリーナ前半は左右に分かれています。
基本的には前半は積極的に盛り上がる人たち、後半はおとなしく観たい人、あるいは半分様子見のような感じの人たちが集まります。
人気バンドだと前方エリアには(稀に後方も)入場規制がかかるので、絶対前の方で観たい、という場合は、そのバンドの前のバンドが出演している時点で「場所取り」をすることになります。最前列などはさらにその前、同じステージの前のバンドが演奏している時点で場所取りが行なわれており、たまに最前列があまり盛り上がっていない(次のバンド目当てのお客さんばかり)、という怪奇現象が発生することもあります。
人気バンドの前方の人口密度はかなり強烈で、腕を上げることさえままならないほどギュウ詰めになっていることもあります。運よく最前列を取れたとしても、後ろから激しく押されて肋骨が折れるのではないかという思いをすることになります。普通のスタンディングのライブ会場とは人数が違うので、その分過酷な環境になっています。前方に行く場合はその点を覚悟して進んでください(そこまでの人気バンドでなければ拍子抜けするほど簡単にかなり前の方に行くことができたりしますが)。
モッシュは半ば自然発生するので、参加するのか逃げるのかは自己判断で。ただ、前方はギュウギュウで身動きが取れず、逃げられないこともあるので前の方に行く場合は押されたり突き飛ばされたりする可能性があるということは充分覚悟しておいてください。
サークルピットは、謎の仕切り屋さんが現れて作ってくれます。以前はエクストリーム系のバンドだけで発生していましたが、最近はメロスピ系のバンドでもしばしば発生します。
こちらも飛び込むか逃げるかは自己判断ですが、外から見ているより結構速くて疲れるので、いい運動になります(苦笑)。
色んな速さの人がいるのでぶつかって(ぶつかられて)転ぶ人も多いです。転んでいる人がいたら助け起こしてあげましょう。
もちろんご自身が転ばないよう気を付けて。
ちなみにさいたまスーパーアリーナの音響は幕張メッセよりはマシという程度で、音楽イベント専用施設ほどは良くないです。
当然ながらPAさんが音を調整しているので、前方よりもPAブースの近くの方が音のバランスが良いことが多いです。
【おわりに】
一番言いたいことは「知らないバンド=つまらない」ではないということ。そして「あまり好きじゃない」と思っているバンドでさえ、ライブで観るとカッコよかったりすることがあるので、つまらない先入観や偏見で「切る」ことなく、体力の許す限り目いっぱい音楽を楽しみましょう、ということですね。
他の大型フェスだと、音楽そのものというよりは「フェスの雰囲気」みたいなものを楽しむような所もありますが、このLOUD PARKはかなり純粋に音楽を楽しむことに集中できるフェスだと思います(悪く言えばそれ以外に特に楽しめる要素が少ない、ということですが…)。
直前にそんなこと言われても、ということも書いてしまいましたが(笑)。年に一度のメタルのお祭り、思い切り楽しみましょう。
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コメント
今年は二日参戦です
二人目が産まれた、という個人的事情でおそらく今回のラウドパークがしばらくは最後の参戦になりそうなので、全力で楽しみます。
2015-10-10 04:49 dora_e_m URL 編集
毎年5時から並んで買ってますね。
記念にどうしても欲しくなるんですよね。
今年は、初日のみプレミアムチケットにしたので、悠々自適に購入出来そうです。
グッズ販売の列を見る限り、今年は2012のように人多すぎな予感がしますね~。
2015-10-10 07:25 通行人R URL 編集
タイトル
個人的には数年前のラウドパークに参戦し、独り身だったのでモーターヘッドの時にスルスルと5列前まで進んでいき、演奏開始で両手もあげる事ができない揉みくちゃになり、汗でメガネがずり落ちて行方不明、その後のオジーがモニターでも全く見えずに涙したことを思い出しました。
メガネの方はずり落ち防止対策も必要かと思います。
2015-10-10 10:33 KAZ URL 編集
会場より
私の希望は例年通り彼女ですが、寿退社説も濃厚な中、どんなもんでしょうか(まだ会場を全部見回ってません)。
今年はROYAL HUNT95年の初来日時のツアーTシャツを引っ張り出してDCに敬意を表している私です。
2015-10-10 11:52 メタルジェントルマン URL 編集
まとめてお返事
傘は今日はいりませんでしたね。荷物を増やしてしまってすみません。
明日は午前中雨との予報ですが…。
ご家庭の事情となると仕方がないですね。10周年といういい節目ですし、思いっきり楽しんでください。
>通行人Rさん
グッズ販売の列、最高に退屈ですもんね(笑)。しかし5時からはすごいですね…。
今年は人多かったですね。物販の列はチェックしてる余裕がありませんでしたが、あの混雑ぶりだと想像するに恐ろしいです(笑)。
>KAZさん
眼鏡での前方突入は危険ですね。
事前に眼鏡屋さんに行ってキツ目に調整してもらった方がいいかもしれませんね。
>メタルジェントルマンさん
ライブ観ながら書き込みって…(苦笑)。
どうしてそこまで彼女にこだわるんですか? オフィシャルバーにかわいい子がいっぱいいるじゃないですか…。
20年前のツアーTシャツ、貴重ですね。でも今日はそういう貴重なTシャツを着ている方を他にもちらほら見掛けました…。皆さん物持ちがいいですね。
2015-10-10 23:48 adore URL 編集
さいたま市在住メタラーによる天気の感想(笑)
日曜日はコメントを記している現在深夜3時の時点で既に降っていますので、傘が必要ではないかと( ̄▽ ̄;)。
・・・晴れると良いのですが。
2015-10-11 02:57 ゆうてい URL 編集
今回は、メインステージとサブステージの移動を考えて前には行かなかったので使うことはなかったですが。
手頃な値段(千円以下)で買えるので持っとくといいかも。
2015-10-12 08:56 通行人R URL 編集
>ゆうていさん
帰りには晴れていたのでよかったです。きっと大量のビニール傘が会場に置き去りにされたことでしょう(笑)。
2015-10-13 04:08 adore URL 編集
>通行人Rさん
眼鏡にせよコンタクトにせよ、本当にグチャグチャな状態では危ないことに変わりはないので、眼が良い方が羨ましいです(苦笑)。
2015-10-13 04:10 adore URL 編集