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SLAYERが再結成

つい先日、ケリー・キングがSLAYERのような音楽を続けるためにソロ・プロジェクトKERRY KINGをスタートさせた、というニュースが発表された矢先、SLAYERの再結成が発表されました。

とはいえ再結成と言っても、新作を作るとかツアーをやるとか、そういう本格的な活動再開ではなく、あくまでフェスの出演など、単発のライブをいくつか行なう、というだけの話のようですが。

SLAYERが解散を決めた主な理由はトム・アラヤがこれ以上の活動を望まなかったことのようですが、トム・アラヤの奥さんがしつこくまたプレイすることを勧め続けて、根負けしたトム・アラヤがそれに応じたようです。

メンバー(すなわちケリー・キング)に直接ではなく、SLAYERのマネージャーに対してライブをやる意志がある旨を申し入れたということで、ケリー・キングには伝わっていなかったということなのでしょうか。

むしろ、SLAYER再結成がある、と知ったらケリー・キングが新しい音楽を作ることをやめそうなので、マネージャーとしてはあえて黙っていたのかもしれません(笑)。

とりあえず9月に米国で行われる2つのフェスティバルに出演することだけが決まっているようですが、個人的に思うこととしては、JUDAS PRIESTと再結成SLAYERとARCH ENEMYさえいれば、あとのバンドは極論数合わせでもLOUD PARK(Downloadになっちゃうんですかね?)がやれるな…ということでした(笑)。

▼ニュースソース
スレイヤー再結成 9月開催の2つのフェスティバルに出演決定(amass)

スレイヤー再結成、トム・アラヤの妻が演奏をやめた夫に対して「1年以上しつこく言って悩ませた」結果、同意したことから動き始める(amass)

ヴィタリ・クープリ(ARTENSION, RING OF FIRE)が死去

日本ではARTENSIONやRING OF FIREでの活躍でネオクラシカル系メロディック・メタル/プログレッシヴ・メタルのファンの間ではよく知られるキーボーディスト、ヴィタリ・クープリが49歳の若さで亡くなったとのことです。

日本ほどARTENSIONやRING OF FIREが知られていない欧米では、興行的に大成功を収めているTrans-Siberian Orchestraのキーボード奏者が亡くなった、という形で報じられているようです(実際、彼の収入面でのメインはTrans-Siberian Orchestraだったと思われます)。

ていうか、私が大学生になった年にはもうARTENSIONはデビューしていたので、結構年上なのかと思っていましたが、私と3歳しか違わなかったんですね…。死因は明かされていませんが、いずれにせよ早すぎますね。

90年代というのは本当にキーボーディスト不遇の時代で、ワールドワイドでマトモに評価されたのはDREAM THEATERのキーボード奏者くらいのものだったのではないかという印象でした。

そんな中、メロディックなメタルが世界で唯一人気を博していた日本では、ROYAL HUNTのアンドレ・アンダーセンと、ARTENSIONのヴィタリ・クープリは数少ない実力派キーボーディストとして、その手の音楽を好むファンに評価されていたと記憶しています。

アンドレ・アンダーセンはロシア人、ヴィタリ・クープリはウクライナ人というのが今となってはなんだか微妙な感じですが、当時もはやそういう「ロック辺境出身者」しかHR/HMキーボーディストを志す人がいなかったのかもしれません(?)。

ヴィタリ・クープリは旧ソ連の全連邦ショパン・コンクール(All-Union Chopin Competition)で最年少1位を、キエフ音楽院コンクール(Kyiv Conservatoire Competition)で金賞を受賞するなど、クラシックの道でもかなりの評価を受けていた実力者で、近年のメタル・バンドのキーボーディストも皆それなりの腕前であることが多いですが、このレベルの演奏者はもうHR/HMのフィールドでは出てこないかもしれません。

実はヴィタリ・クープリはウクライナ解放運動家という一面があって、プーチンに暗殺された、ということでないことを願いたいですね。半分冗談ですが、プーチンならやりかねないというのが恐ろしい所です。

▼ニュースソース
アーテンション/リング・オブ・ファイア等で活躍 キーボーディストのヴィタリ・クープリ死去(amass)



LIONHEART "THE GRACE OF A DRAGONFLY"が2月23日(金)国内盤発売

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元IRON MAIDENのデニス・ストラットン(G)が在籍しているバンドとして紹介されることが多いイギリスのメロディアス・ハード・ロック・バンド、LIONHEARTの2016年の通算4作目となるフル・アルバム"THE GRACE OF A DRAGONFLY"が2月23日(金)にワードレコーズから日本盤リリースされます。

1980年の結成当時には元TYGERS OF PANG TANGのジェス・コックス(Vo)をフィーチュアしたいわゆるNWOBHMの流れにあるヘヴィ・メタル・バンドで、1982年に"HEAVY METAL HEROES VOL II"というオムニバスに提供した"Lionheart"というバンド名を冠した曲は、荒々しく疾走するヘヴィ・メタル然とした曲でした。

しかし、折からのヘヴィ・メタル・ブームに乗ってメジャーの『CBS』と契約したことで(当時の感覚で)「売れるための音」にシフトし、REO SPEEDWAGONやSTARSHIPを手掛けたケヴィン・ビーミッシュをプロデューサーに迎えて制作したファースト・アルバム"HOT TONIGHT"(1984)は、当時「産業ロック」などと呼ばれたサウンドに接近した、Keyを大フィーチュアしたメロディアスなハード・ロック・アルバムで、NWOBHMファンには受け容れられず、かといって思惑通りにメジャーなポップ・ロックとして売れるには少々野暮ったいサウンドだったこともあり、欧米では全く売れず、1986年に自然消滅に近い形で解散してしまっていました。

先述した通りこのバンドには元IRON MAIDENで、その後PRAYING MANTISに加入するデニス・ストラットンが在籍しており、それ以外にも、その後M.S.G.に加入するスティーブ・マン(G, Key)が在籍しており、そういう「ブリティッシュHR/HM人脈」が好きな日本のHR/HMファンの間では"HOT TONIGHT"は「隠れた名盤」として評価されており、未発表音源集"UNEARTHED -RAIDERS OF THE LOST ARCHIVES-"(1999)は日本だけでリリースされていました。

そんな「日本のマニアにのみ評価されていたバンド」がなぜ2016年に今さら再結成したのかやや不思議(経済的合理性という意味で)でしたが、その後ほぼ3年おきくらいの感覚でアルバムのリリースを重ねています。

時にSURVIVORなどが引き合いに出されることもあるのですが、そんなに洗練された音楽ではなく(失礼)、湿った歌メロのセンスはやはり英国のバンドといった感じで、その見事なコーラス・ワークによるハーモニーによって想起されるのはやはりPRAYING MANTISなのではないでしょうか。

PRAYING MANTISのような「ツイン・リードのギターによる妙味」こそないものの、その哀愁を帯びたメロディのセンスと、サビで発揮されるコーラス・ハーモニーは個人的には結構ツボで、現Voのリー・スモール(元PHENOMENA, SHY等)の安定した歌唱力もあって、少々レトロ感はありつつも、心惹かれるものがあるサウンドです。

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AMARANTHE "THE CATALYST"が2月21日(水)国内盤発売

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スウェーデンのエレクトロ・メタルコア・バンドAMARANTHEの、前作"MANIFEST"(2020)から約4年ぶりとなる通算7作目のフル・アルバム"THE CATALYST"が2月21日(水)にユニバーサルミュージックジャパンから日本盤リリースされます。

前作発表後、2022年6月にグロウル担当だったヘンリック・エングルンド・ヴィルヘルムソンが脱退し、その後しばらくゲスト・グロウラーを迎えてライブを行なっていましたが(昨年の『LOUD PARK 2023』ではLOST SOCIETYのサミ・エルバンナがその地位を担っていました)、昨年6月に正式メンバーとしてミカエル・セーリン(DEGRADEAD、ENGEL、PARALYDIUM)を迎えています。

先行公開されているMVを視聴すると、新メンバーも含めたトリプル・ヴォーカルはかなり効果的にその音世界を多重的・複層的に演出していますし、初期に比べると歌メロの歌謡性は低下しているように感じられますが、一方でメジャー感はさらに増しているように感じられます。

正直な所、アメリカ攻略はうまくいっていないようですし、ここ日本でもジェイク・E(Vo)脱退後は人気が伸び悩んでいる観がありますが、欧州では依然かなり高い人気を維持しているようですし、日本でもあまり欧州を主戦場とするバンドはリリースしないユニバーサルミュージックジャパンが日本盤を出すというのは、そのポピュラリティとメジャー感は評価されているということなのではないかと思います。

モダンなスタイルながら、私のようなクラシックなHR/HMを好む人間が聴いてもすんなり受け容れられるサウンドである所がこのバンドの魅力であり、世界的にブレイクし切れない要因なのかもしれません(苦笑)。

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CRAZY LIXX "TWO SHOTS AT GLORY"が2月16日(金)国内盤発売

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北欧スリーズ・ロックの代表格、CRAZY LIXXの、これまで発表してきた7枚のアルバムからの楽曲の再録ニュー・バージョンと、過去にボーナス・トラック扱いでリリースしたレア曲を集めたコンピレーション・アルバム"TWO SHOTS AT GLORY"が2月16日(金)にワードレコーズから日本盤リリースされます。

再録された曲は必ずしもライブの定番になっているような代表曲ではないですが、どれもこの手の80年代アリーナ系グラム・メタルが好きだった人であればニヤニヤしてしまうようなキャッチーでエネルギーのある佳曲ばかりで、彼らのソングライティング能力の高さを再確認させられます。

彼らはここ1年ほど、80年代から90年代の映画の映像を用いたMVを"Unofficial Soundtracks from 80s & 90s movies"(80年代と90年代の映画からの非公式サウンドトラック)と銘打ってシリーズ化して公開しており、本作からのMVもその流れに沿ったものになっています。

音楽に限らず、映画も80年代や90年代のものがお好みということなのだと思いますが、バンドの中心人物であるダニー・レクソン(Vo.G)やジョエル・シエラ(Dr)は、私同様、自分が実体験しなかった時代への憧れが強い人なんでしょうね(彼らはアラフォーで、私よりさらに若いですが)。

MVにもなっている#5"Sword And Stone"はBONFIREのカバーで、元はKISSが"CRAZY NIGHTS"(1987)のレコーディング時にデモが制作されていたポール・スタンレー(Vo, G)とブルース・キューリック(G)、デズモンド・チャイルドの共作曲。当時は映画『ショッカー』(1989)で使用されていた曲でしたが、今回のMVでは『エクスカリバー』(1981)の映像が使われています。

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